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ことば・言葉
知ってる?最新用語
デジタルデバイド
 深夜古いワープロを使いながら一人で笑ってしまったのは「出歯糸」と変換したから。本当はもっと深刻な言葉で、パソコンやインターネット等の情報技術(IT)を利用する能力や利用する機会を持つ人と持たない人との間に、情報格差が生じるとされる問題のこと。人種や教育の違いなどでも格差が発生し、個人の所得やその暮らしぶりの格差にまでつながるという。
 使わない人が情報から置き去りにされるのは不公平。さらに格差は個人間にとどまらず、企業間、国家間にも競争力の差をつけてしまう。昨年の主要先進国首脳会議でも先進国と発展途上国との間で広がりつつあるデジタルデバイド解消が緊急課題になった。
 わが家の緊急対策はとりあえず古いワープロを買い換えることぐらい?
教えて!基本用語
電動ベッド
 高さや角度が電動スイッチで自在に変えられるベッド。背や膝の角度を変えるギャッジ機能から、高さを調節するハイ・ロー機能など組み合わせは様々。体位変換が容易で世話しやすいなど便利なのだが、自立の妨げになったり使いこなすのが難しかったりする場合もあるので、利用する人の身体の状態や置く場所、介護する人の特性などを考えてサイズや機能を選びたいもの。高価だが介護保険により料金の10%の自己負担で借りることもできる。今のうちに展示場で試し寝(?)してみるのもいいかもしれない。
セカンドオピニオン
 直訳すれば「2番目の意見」だが、医療の現場で使うときは「主治医以外の医師に治療方針に関する意見を聞くこと」を意味する。発祥の地、米国ではすでに一般的に定着、診療の最後に主治医が「セカンドオピニオンはどうしますか?」と患者に聞くのが当たり前だそう。希望すると検査結果やレントゲン写真などの診療情報を借りて、他の医療機関を訪ねられるが、日本の医療はまだまだ閉鎖的で協力的といえないところも。治療方針の決定は患者自身。セカンドオピニオンの普及は、医療現場の風通しをよくするための大事な鍵だ。








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