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ことば・言葉「M子の」・ Word
知ってる?最新用語
リカレント教育
 「リ」はリサイクルの「リ」、再現とか再生とか再発という響きのよい?言葉で、ちょっと耳新しいが、ヨーロッパでは30年前から提唱されている。一度社会に出た者が学校に戻ることができるように組まれた教育システムのこと。「生涯教育」が生涯にわたる学習機会の保障を目的とするのに対して、「リカレント教育」は学校教育と職業教育を往還できるようにするのが目的。日本ではこの理念に沿ったものとして、社会人入学制や夜間大学、昼夜開講制大学院などがある。教育を受けるのに年齢制限はない。転機を迎えた人、必要だと感じた人、いつでも誰でも再三再四「学校」へ戻れるよう、門戸がゆるやかになるのは大歓迎。学びたい人が学ぶようになれば「学歴ってなあに?」ということになって「お受験」熱も冷めていくのではないかしら。
教えて!基本用語
交通バリアフリー法
 バリア(障害)をなくして障害者や高齢者が暮らしやすい環境をつくることをバリアフリー化というが、交通バリアフリー法(2000年11月10日施行)は、交通に関するその基準。公共交通機関の新設駅にはエレベーター、ホームドア、障害者対応型トイレの設置、既設駅でも改良の努力が義務づけられた。エスカレーター(それも上りだけ)はバリアフリーにあらずとわかっただけでも一歩前進。あとは各市町村の速やかな対応を期待したいが、国土交通省によると整備の構想策定の開始時期を決めているところはわずかとか。「移動の円滑化の促進」のために、「整備の」円滑化の促進も、お願い!
オンブズマン
 「おんぶ」の温かい響きはボランティアにぴったりだが元は北欧語の「護民官」の意。行政に対する苦情を受け付けて中立的な立場から原因を究明し問題解決を図る調査官のこと。全国で活動する民間組織の市民オンブズマンは、これから特に福祉の分野で活躍の場が広がりそう。たとえば介護保険制度に関して、公平な運用がされているかどうかチェック機能を働かせるのは介護オンブズマン(本誌99年1月特集)。行政に市民の声を反映させたい私たち草の根市民活動には、市民の代理人「オンブズマン」の登場は必須だ。








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