水平線上にポツンと立っている円い柱のような岩がソウフ岩です。木は1本もなく、わずかにこけが生えているくらいです。まわりは海しかない海面にポツンとたたずむ姿は孤独ですが、何千年、何万年も波や風・雨にたえている姿には、感動させられます。

　ソウフ岩の住人は、もちろん人は住んでいませんが、たくさんの水鳥が住んでいます。また、まわりにはプランクトンが豊富で、たくさんの魚が住んでいます。時にはイルカやクジラを見かけることもあります。

　

　硫黄島は、正確には東京都小笠原村硫黄島といいます。東京とグアム島のほぼ中間に位置します。気候は亜熱帯性気候に属し、平均気温は23.6℃です。

　1543年、ベルナード・デ・トレース(スペイン人)によって発見され、1784年キャプテン・クックの部下でイギリス人のゴアが、再発見しサルファアイランド(硫黄島)と命名しました。

　その後長くは無人の島でしたが、1876年(明治9年)に小笠原母島あたりから少数の人が移住し、1891年(明治24年)日本領土となりました。太平洋戦争が始まるころには人口は約1,000人いましたが、1944年(昭和19年)強制疎開が始まり、16歳以上の男性が軍属として100名あまり残った以外は、本土や伊豆諸島に移ることになりました。

　戦後は米軍と自衛隊の基地として使われているため、一般の人はなかなか訪れることができません。