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図3 松永湾調査地点
| 区分 |
項目 |
分析方法等 |
| 底質調査 |
泥温 |
現場にて計器測定 |
| 酸化還元電位 |
現場にて計器測定 |
| 強熱減量 |
底質調査方法(昭和63年環水管127) |
| COD |
底質調査方法(昭和63年環水管127) |
硫化物量
(AVS-S) |
底質調査方法(昭和63年環水管127) |
| 水質汚濁調査指針 |
| T-N |
底質調査方法(昭和63年環水管127) |
| T-P |
底質調査方法(昭和63年環水管127) |
| 有機態炭素量 |
沿岸環境調査マニュアル(底質生物編) |
| 有機態窒素量 |
沿岸環境調査マニュアル(底質生物編) |
| 粒度組成 |
JIS A 1204 |
| 採取時観測項目等 |
水温 |
現場にて計器測定 |
| 透明度 |
現場にて透明度板による測定 |
| 光量子 |
現場にて計器測定 |
| 溶存酸素量 |
日本工業規格K0102 |
(注)現場にて計器測定を行う泥へのセンサー差込深さは1〜2cmとした。
(5)底生生物調査項目及び調査方法
底生生物調査項目及び調査方法は表4のとおりである。
表4 底生生物調査項目及び調査方法
| 区分 |
調査項目 |
調査方法 |
| 底生生物 |
種類、個体数、湿重量 |
沿岸環境調査マニュアル(底質生物編) |
(6)底生微細藻培養実験
ア.種の同定および計数
海田湾からは2001年7月11日(第1回目)および10月18日(第2回目)、松永湾からは2001年7月12日(第1回目)および10月19日(第2回目)において、各5測点から採取した表層泥(1-2cm)のサンプル1gを黒潮ろ過海水100mlに懸濁させ、0.1mlをSedgewick-Rafter counting chamberに取り、倒立顕微鏡(Nikon;Type-210)下で底生微細藻類の種の同定および計数を行った。
イ.底生微細藻類の単離
広島湾海水をもちいて調整したf/2培地(硝酸塩883μM、リン酸塩36μM、珪酸塩107μM)に表層泥サンプルを5g添加し、25℃、50μEm-2s-1、明暗周期は12L:12Dで保存した。用いた培養瓶は孔径0.02μmのバイオフィルター付きTissue Culture Flask(260ml、Cellstar)であり、空気交換に優れ、p Hの変化をおさえられるよう考慮した。
両海域における第1回目の現場表層泥サンプル中において優占種と判断されたAchnanthes sp.、Navicula sp.、Nitzschia sp.を単離した。まず、パスツールピペットを用いてクローン株を得、上記2と同じf/2培地をマイクロプレートに分注し、これに植え付けた。培養条件は25℃、32psu、50μEm-2s-1、明暗周期12L:12Dに設定した。
ウ.水温と塩分に対する増殖応答実験
単離した上記3種のうち最も維持培養が問題なく行えたNitzschia sp.を材料とし、現場海域の水温と塩分の範囲でこれらのパラメータを変えた実験条件下において増殖応答を測定した。
水温は10、15、20、25、30℃の5段階、塩分は15、20、25、30、35psuの5段階、合計25通りの実験条件を設定した。培養株をこれらの実験条件に急に移植するとショックのため増殖しないので、増殖を確認しながら、水温については最低でも1日に1℃ずつ、塩分についても徐々に淡水を加えるようにして目的の条件を作った。
測定はターナーデザイン蛍光光度計(Model 10)を用いて、2週間に渡り毎日蛍光強度を測定し、その値を細胞の増殖とみなした。直接、細胞数を計数することにより増殖量を測定できるが、そのためには培養容器(試験管)を毎日開けることになり、これによって大気中の微生物によって汚染されることにより、良好な結果が得られないことが多い。今回の方法はそのような影響を避けるためである。
エ.光強度に対する増殖応答実験
上記の水温と塩分に対する増殖応答実験の結果において、今回の実験に供したNitzschia sp.が水温15℃、塩分25psuにおいて最も増殖速度が大きかったので、この条件で約1ヵ月間、維持培養した後、光強度の違いに対する増殖応答実験を行った。光強度は10、20、30、50、100、200、400μmole m-2sec-1の7段階を設定した。細胞の増殖は上記と同様の方法で行った。