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3-2-2 伊勢湾における放置艇の実体と受入可能性
(1)港湾区域内における放置艇数と受入可能性
 
 伊勢湾沿岸域の港湾別に放置艇数の実体と受入可能性をみると、三河港(受入可能隻数: 3,577隻、放置艇数:529隻)、名古屋港(受入可能隻数:2,500隻、放置艇数:1,171隻)、衣浦港(受入可能隻数:1,198隻、放置艇数:436隻)、宇治山田港(受入可能隻数:633隻、放置艇数:380隻)、五ヶ所港(受入可能隻数:151隻、放置艇数113隻)の各港湾で受入可能地での受入可能隻数が現状の放置艇数を上回る結果となっている。
 なお、ここで示されている放置艇数は港湾区域内のみのものである。
図 港湾別にみた放置艇数と可能地力所数と可能収容隻数
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(資料)平成10年度プレジャーボート係留・保管計画調査報告書[放置艇・可能地マップ]運輸省第五港湾建設局
(2)伊勢市内における放置艇数
 
 (1)では、伊勢湾沿岸域の各港湾区域内における放置艇数と受入可能性について、平成10年に旧運輸省第五港湾建設局(現国土交通省中部地方整備局)がおこなった調査結果をもとにみたが、放置艇は港湾区域内のみならず河川上流域等にも不法係留されている。
 そこで伊勢市における宇治山田港湾、勢田川流域および今一色漁港における放置艇数を三重県の調査結果(平成9年11月27日、12月2日、12月3日調査)からみると全体で約660隻となり、放置艇数の4割強が港湾区域以外となっている。
 なお、旧運輸省第五港湾建設局での調査とほぼ同様の調査対象地区となる「防潮水門下流」および「今一色」における遊漁船の放置艇数は384隻となっており、(1)で示されている放置艇数とほぼ一致する結果となっている。
図 宇治山田港湾、今一色漁港、勢田川流域における放置艇の状況
(拡大画面: 304 KB)
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(資料)「宇治山田港湾整備(まちづくり・港すくづくり)に向けての提言」(平成13年、宇治山田港湾整備促進協議会)








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