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底生生物に与える覆砂によるキャッピングの影響(事例3)
 
調査位置:周防灘西端に位置する苅田港の港湾区域内の毛無島近傍、水深DL-1m海域(図1)。
覆砂状況:昭和61年11月に30m×30mの範囲で覆砂厚30cmの1区を施工(図1)。
調査結果:底生生物の経時変化を図2に示す。覆砂2ヶ月後の昭和62年1月以降には、個体数、出現種類数、湿重量、多様度指数ともに、覆砂区の方が泥区よりも大きく上回っていた。このことは当海域の底質環境は汚濁が進行した状況にあり、覆砂によって環境が改善されたためと考えられる。
キャッピングの影響:キャッピングの影響は投棄される土砂が周辺の底質の性状と大きく異なる場合では、生物相を短期間で変化させることがあると考えられる。
出典:周防灘海域覆砂試験工事効果調査整理業務委託報告書 昭和63年11月 運輸省第四港湾建設局・苅田港工事事務所
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図1 調査位置
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図2(1) 底生生物の経時変化
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図2(2) 底生生物の経時変化








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