事例30 クレーンのボタン操作を誤り吊り荷と部材に挟まれ
発生状況 職種 取付工 年齢 58才 経験年数 40年
柱端部(長さ1200mm×幅650mm×高さ650mm,重量約7t)の切削が終了した素ボックスを20tペンダントクレーンで定盤内から搬出するため、補助者を付けペンダント操作を行った。地上より約70cm巻き上げたが、荷振れがあり、機械に当たるおそれがあると判断し、機械から離すため本人側へのボタンを押した。このとき誤ってボタンを押し込みすぎたため吊り荷が急激に本人側に寄り、吊り荷と背後の部材とに挟まれ受傷した。
原因 |
対策 |
1.作業指揮者から、作業開始の指示をしなかった。 |
1.作業指揮者は、他の作業者の行動を絶えず注意し的確な指示を与える。 |
2.クレーンのフックの下に重心が位置しなかったにも係らず、巻上げた。 |
2.地切り時はインチング操作(微動巻上げ)で行い、重心位置を確認する。 |
3.ペンダントボタン(本人側へ)を押し過ぎた。 |
3.微移動等はインチング操作で行なう。 |