日本財団 図書館


事例13 搬出中の残材が落下し作業者の頭部を直撃
z1022_01.jpg
発生状況 職種 配管工 年齢 51才 経験年数 19年 勤続年数 19年
 シバ材14本(ブロック取合い部の残材28kg)をガーダー上から搬出する作業を行っているとき、本人は近くで配管作業をしていた。搬出作業者は危険なしと判断し、缶に入れた残材をロープで吊上げタンクトップ上に引き上げたところ重いので手摺を越すことができず、軽くするために残材の一部を引き抜いたとき、一本が抜け落ちて下部で作業中の本人の頭部を直撃した。
 
原因 対策
1.上下作業にもかかわらず、人払いの連絡をしていなかった。 1.ピース、残材等の上げ下げし作業の場合、人の有無を確認し、口頭で人払いを行い、更にタレ幕で表示する。
2.手摺りを越えさせるには、一斗缶のシバ材が重すぎた。 2.ピース、残材類等を手で搬出するときは、20kg以下とする。(それ以上の場合は、滑車を利用するか、クレーンを利用する)
3.手摺りの内側に一斗缶をあずけ、一斗缶から不用意に引き抜いた。 3.タンク上部の開口部に設置している手摺りに開口部を設け、そこから引き込む方法とし、作業終了後は、開口部にチェン等で落下防止を行う。
4.一斗缶を残材入れ容器に使用した。 4.一斗缶での重量物を運搬については、一斗缶の底抜け、引き上げるため一斗缶の横に穴をあけて番線等を通していると思うが、穴が切れて落下するおそれもあり、これらについても検討する。








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION