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事例4 素手でホルダーに溶接棒を挟み感電
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発生状況 職種 取付工 年齢58才 経験年数 35年 勤続年数 35年
 本人は、ブロック継手の取合い場所である足場上で、作業準備を終えた。目違い治具を仮付けするため右脇に溶接用手袋を挟み、足場上にしゃがみ込み、ホルダーに素手で溶接棒を挟んだ。そのとき、汗と雨で濡れていた作業服の右腕が手摺りに接触していたため感電し、ショックで足場上に頭を付ける姿勢でうずくまった。この時に左手で握っていた溶接棒が左頭部に接触し、さらに感電した。
 
原因 対策
1.素手でホルダーに溶接棒を挟んだ。 1.溶接棒をホルダーに挟む場合は、必ず保護手袋を装着する。
2.午前中の雨と汗で、作業服が濡れていた。 2.汗、雨等で作業服が濡れた場合は交換し溶接用手袋が濡れた場合は、交換またはゴム手袋を使用する。
3.電撃防止装置が正常に作動しなかった。 3.電撃防止装置の作動チェックは作業者が使用前に確実にチェックし、異常なものは使用しない。
4.感電に対する知識が乏しかった。 4.電気に対する基本的知識および電撃防止器の構造について教育する。








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