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1周年を迎えて
被害者支援活動の新たな展開
会長 内川 昭司


1 福岡犯罪被害者支援センターは、民間の被害者支援組織として平成12年4月にスタートをして、はや1周年を迎えました。同年5月から、電話相談を通じて被害者が抱える悩みの解決や心のケアなどにかかわる支援活動を開始しました。これまで、週2回の相談日での電話相談を行ってきましたが、今年4月までの受付件数は108件に及びました。しかし、福岡犯罪被害者支援センターの活動は、まだ始まったばかりで、広報も足りず、支援が待たれる被害者の方々のところまで、まだまだ支援の手は届いていません。今年は、広報に一層の努力を傾けるとともに、面接相談活動をとり入れ、これに次ぎ、幅広い被害者支援活動に発展していくよう努めて参ります。
 
2 犯罪被害者支援には、大きな支援の輪が大切であります。被害者への具体的な支援には、精神的な支援だけでなく、経済的、法的、実践的な支援が必要な場合があります。被害者への支援が拡充されていくように、福岡犯罪被害者支援センターでは、福岡県弁護士会の犯罪被害者支援センターと連携を図り、法的側面から、被害者の人権の擁護、被害者の援助活動につなげていきます。福岡犯罪被害者支援センターは、更に大きな支援の輪に加わるため、今年5月、「福岡犯罪被害者支援協議会」(平成10年10月、関係行政機関 団体31組織で会員構成)に参加致しました。これにより、今後一層犯罪被害者支援機関 団体との相互連携を深めて参ります。
 
3 福岡犯罪被害者支援センターは全国的レベルでの民間被害者支援組織「被害者支援ネットワーク」(事務局 東京医科歯科大学 犯罪被害者相談室)に加入し、現在加盟の17の各支援センターが相互連携し、情報の交換や各種の研修会を開き、被害者支援にかかわるボランティア活動の向上、充実を図っているところであります。
 
4 この1年間、会員、賛助会員の皆さんをはじめ多くの県民の皆さんのご理解とご援助を頂き本当にありがとうございました。財団法人犯罪被害救援基金からの委託事業に対するご助成も受けました。多くの方々からのご支援に感謝致しますとともに、これからの福岡犯罪被害者支援センターのボランティア活動に多くの県民の皆さまのご理解とご援助を心よりお願い致します。








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