日本財団 図書館


新運営委員
講演会開催のご案内
小山 容右
 
 「筒井先生のお誘いで犯罪被害者支援センターの総会に出席…編集委員のよし。さて、お役に立てるのかナ」
 この五月に開かれた第三回通常総会から運営委員の仲間に加えていただいた小山と申します。ニュース報道の一端に携わっていたことなどもあって、犯罪被害者の立場への社会的な理解や支援活動の必要性は、以前から薄々ながら感じてはいました。しかし、その問題を真正面から本格的に考えたことは一度もなかっただけに、いささか戸惑っているのが現在の私の正直な気持ちです。唐突にお目にかけた冒頭の一節は、そんな思いを記した当日の日記でした。
 その当日、創刊号以来の「長野犯罪被害者支援センターだより」をはじめ、幾つかの資料をいただきました。会長の筒井先生から「編集の仕事を手伝ってくれませんか」といわれ、いつもお世話になっている先生のお役にたてることならと気軽(?)に引き受けた私でしたが、さる七月四日の運営委員会に出席して各委員の真剣な取り組みに接し、「組織に参加した感想文を書くように…」とのことで今回、それらの資料に目を通して、ことの重大さに改めて驚いている有様です。
 ともかく、全国被害者支援ネットワークが一九九九年五月一五日に出した「犯罪被害者の権利宣言」の存在さえ知らなかったのですから。
 この宣言が謳った「公正な処遇を受ける権利」「情報を提供される権利」「被害回復の権利」「意見を述べる権利」「支援を受ける権利」「再被害から守られる権利」「平穏かつ安全に生活する権利」の七つの権利は、被害者のだれにも保障されねばならないものであることを、遅まきながら知ることができました。そのために何ほどのことができるかは分かりませんが、出来るだけの協力はさせていただこうとあらためて考えているしだいです。
 それにしてもこの国はなぜ、これほどに犯罪の多い国になってしまったのでしょうか。北海道でまた、悲しい殺傷事件が起きました。近所の若者が小遣い欲しさに侵入、幼い姉弟三人を刺したものとか。こうした被害の関係者に支援の手を差し伸べるとともに、犯罪がなく被害者の出ない社会を一日も早く実現したいものです。
 
届かなかった詩織さんの声
講演会開催のご案内
桶川ストーカー事件狩野詩織さん事件担当
弁護士が語る被害者の心の叫び
 
 ストーカー規正法が昨年十一月二十四日施行されました。
 平成十一年十月二十六日埼玉県桶川駅西口で女子大生の狩野詩織さんが刺殺されてまもなく二年が立ちます。
 この事件を契機に世論の後押しでストーカー規正法が制定されました。
 この種の事件への反省を込めて、福地輝久先生の講演会を企画しました。
 
日時 平成13年10月27日(土曜日)
 午後1時30分開場午後2時開始
会場長野県社会福祉総合センター3F 講堂
 〜長野市若里ビックハット南〜
テーマ桶川ストーカー事件(仮題)
講師桶川ストーカー事件担当(原告側)
 福地輝久弁護士
入場無料








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION