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 現在、埋立工事は北側の一部分を残すのみで、空港用地の地盤改良工事が本格的に進められている。
 埋立工事、地盤改良工事など土地造成の段階が終了すると、順次、滑走路、ターミナルビルなどが整備されることとなっている。(図5)
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図5
 空港の建設と同時に空港島と陸地を結ぶ新北九州空港連絡道路の整備が、平成16年度末完成を目指して進められている。4車線の地域高規格道路として整備されており、設計速度80km/時で、空港ターミナルビル前から東九州自動車道苅田インターチェンジに直結される。海上の連絡橋の長さは約2.1kmであり、完成すれば関門橋の2倍、九州・沖縄では最長となる。
 既に中央径間部分の架設が終了し、その前後の橋脚の整備が進められている。(図6)
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図6
 また、さらに利用者の利便性を高めるため、高速性・定時性に優れ、大量に人が運べるアクセス鉄道の導入についての検討も既に始まっている。

 新空港の特徴としては、ひとつは他の海上空港と比較して、非常に安価に建設が進められていることである。新空港は関門国際航路等の浚渫土砂の処分場として出来上がる人工島を空港用地として利用するという全国でも珍しい「港湾整備事業」と「空港整備事業」の合併事業として進められている。 

 また、新空港建設地周辺は水深が7mと浅いことから、拡張の容易さも特徴のひとつである。将来の需要の動向を見極めながらの拡張も期待できる。(図7)
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図7
 さらに、海上空港としての最大のメリットに航空機騒音の影響が少ないことがある。陸側の住宅地への影響は極めて少ないと考えており、深夜・早朝便の運行など24時間運用が可能である。(図8)
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図8








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