3.現地調査及び分析方法
3.1 現地調査
3.1.1 調査時期
 現地調査は、平成13年7月16日〜18日に実施した。表−3.1に調査日を示す。
表−3.1 調査日
| 地点名 | 柱状泥 | 表層泥 | 調査日 | 
| St.1 | ○ | - | 平成13年7月16日 | 
| St.2 | ○ | - | 平成13年7月16日 | 
| St.3 | ○ | ○注) | 平成13年7月18日 | 
| St.4 | ○ | - | 平成13年7月18日 | 
| St.5 | ○ | - | 平成13年7月17日 | 
| St.6 | - | ○ | 平成13年7月16日 | 
| St.7 | - | ○ | 平成13年7月17日 | 
| St.8 | - | ○ | 平成13年7月17日 | 
| St.9 | - | ○ | 平成13年7月17日 | 
| St.10 | - | ○ | 平成13年7月17日 | 
 
注)St.3はコアサンプラー及びエックマンバージ型採泥器による採泥を実施
3.1.2 調査項目
 分析対象項目を表−3.2に、現場測定項目を表−3.3に示す。
 分析項目は、ダイオキシン類(コプラナーPCBsを含む)と堆積年代測定とした。
表−3.2 分析対象項目
| 分析 | 分析対象物質名 | 試料 | 
| ダイオキシン類 | ダイオキシン類 (コプラナーPCBsを含む)
 | 表層泥(5地点:表層) 柱状泥(5地点:6層)
 うち1地点(St.3)は、コアサンプラー及びエックマンバージ型採泥器による採泥を実施。
 St.3、St.7において粒径別のダイオキシン類を分析。
 | 
| 堆積年代測定 (鉛-210法分析)
 | 鉛-210分析 | 柱状泥(5地点) 含水比、土粒子密度、単位体積重量は表層から2cm毎に全層で測定。
 | 
| 含水比 | 
| 土粒子密度 | 
| 単位体積重量 | 
| 室内分析(表層泥) | 強熱減量、粒度組成、TOC | 
 
表−3.3 現場測定項目
| 現地観測項目 | 採取日時、採取位置、水深、天候、気温、水温、泥温、泥色、臭気、'混入物の有無及び種類 | 
 
3.1.3 採泥方法
1) 表層泥
 灘全体の分布を把握するため、灘中央部の20m以深の地点でも採泥することから、船上よりエックマンバージ型採泥器を用いて表層泥(概0−10cm)を採取した。
 昨年度調査のエックマンバージ型採泥器とコアサンプリングした表層泥(0−2cm)の結果では、比較的近似した結果を示したこと、環境省が実施している「平成12年度公共用水域等のダイオキシン類調査」では、エックマンバージ型または同型の採泥器を用いていることから、本調査でも採泥器を用いた。ただし、1地点(St.3)の表層では、柱状採泥とエックマンバージ型採泥器による2種類の採泥法による測定値の差を確認した。
2) 柱状泥
 ダイバーにより直径20cm、長さ100cmのコアサンプラーを用いて柱状泥を採取した。採取したコアは、2cm厚で分割した上で各々を均一に撹拌して分析試料とした。表−3.4に各分割層の分析試料の関係を示す。
3) 粒径別分析試料
 エックマンバージ型採泥器を用いて表層泥を採取し、撹拌して粒径別ダイオキシン類分析試料及び底泥を懸濁させた濁水上水中の浮遊粒子中のダイオキシン類分析試料とした。
表−3.4分割層毎の分析試料
| 分割層(cm) | 2120Pb | 含水比、単位堆積重量、密度 | ダイオキシン類 | 
| 0〜2 | - | ○ | ○ | 
| 2〜4 | ○ | ○ | - | 
| 4〜6 | ○ | ○ | - | 
| 6〜8 | ○ | ○ | - | 
| 8〜10 | ○ | ○ | ○ | 
| l0〜12 | ○ | ○ | - | 
| 12〜14 | ○ | ○ | - | 
| 14〜16 | ○ | ○ | - | 
| 16〜18 | ○ | ○ | - | 
| 18〜20 | ○ | ○ | ○ | 
| 20〜22 | ○ | ○ | - | 
| 22〜24 | ○ | ○ | - | 
| 24〜26 | ○ | ○ | - | 
| 26〜28 | ○ | ○ | - | 
| 28〜30 | ○ | ○ | ○ | 
| 34〜36 | ○ | ○ | - | 
| 38〜40 | ○ | ○ | ○ | 
| 44〜46 | ○ | ○ | - | 
| 48〜50 | ○ | ○ | ○ | 
| 74〜76※ | ○ ○
 | ○ ○
 | - | 
 
※St.1、St.3については66cmまで、St.2、St.5については64cmまで。