III 事業の実施状況
1.統括推進員の選考・委嘱
海上保安庁が選考、推薦した海洋環境保全推進活動を統括するための適任者を、各地方本部ごとに1名、(財)海上保安協会会長から委嘱状を交付して「統括推進員」に委嘱した。
(表−1)平成13年度統括海洋環境保全推進員配置表 (敬称略)
地方本部 |
管区海上保安本部 |
統括推進員氏名 |
委嘱年月 |
職業等 |
北海道 |
第一管区 |
佐藤鉄男 |
H8.4 |
  |
東北 |
第二管区 |
難波竹史 |
H8.4 |
  |
関東 |
第三管区 |
清水寛枝 |
H9.4 |
子供の夢を育てる会 |
東海 |
第四管区 |
早川栄司 |
H8.4 |
自営業 |
神戸 |
第五管区 |
大西孝夫 |
H13.4 |
  |
広島 |
第六管区 |
岡太誠 |
H13.4 |
  |
門司 |
第七管区 |
肥塚勉 |
H10.4 |
関門港湾建設(株) |
舞鶴 |
第八管区 |
安田昌司 |
H8.4 |
  |
新潟 |
第九管区 |
鈴木喜盛 |
H11.4 |
新潟県水難救済会 |
南九州 |
第十管区 |
長友剛 |
H8.4 |
  |
沖縄 |
第十一管区 |
高橋進 |
H8.4 |
ボランティア団体「クリーン沖縄の会」 |
2.推進員の選考・指名
海上保安庁が選考、推薦した一般市民572名に対して、海上保安協会各支部長から指名証を交付して「推進員」に指名した。
(1)指名年数別
平成13年度の「地方本部別推進員数及び指名年数内訳」は(表−2)のとおりであるが、このうち今年度新規に指名された推進員は37名である。
推進員の交代人数は、平成10年度以降毎年約50名(推進員の約10%程度)が交代していたが、今年度の交代者は37名(6.5%)と少なくなっている。
海洋環境保全推進活動規則
(資料1)上、推進員の再任を妨げないこととなっているため、事業の始まった平成8年度から引き続き再任されている推進員は360名おり、63%が事業当初から本推進活動を行っている。
(表−2)平成13年度海洋環境保全推進員指名年数内訳 (単位:人)
(図−1)海洋環境保全推進員指名年数内訳
(2)年齢別
平成13年度における推進員の年齢別比率(図−2)では、50代が最多の3分の1を占め、40〜60代が推進員全体の約80%を占めており、20代、30代は合わせて約10%となっている。
(表−3)平成13年度海洋環境保全推進員年齢別内訳 (単位:人)
地方本部 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
70以上 |
合計 |
北海道 |
1 |
3 |
9 |
7 |
9 |
4 |
33 |
東北 |
0 |
2 |
10 |
6 |
6 |
3 |
27 |
関東 |
0 |
7 |
23 |
24 |
19 |
12 |
85 |
東海 |
1 |
9 |
17 |
16 |
7 |
4 |
54 |
神戸 |
2 |
14 |
16 |
24 |
23 |
6 |
85 |
広島 |
1 |
7 |
16 |
46 |
26 |
16 |
112 |
門司 |
2 |
4 |
18 |
24 |
19 |
4 |
71 |
舞鶴 |
0 |
2 |
3 |
6 |
9 |
4 |
24 |
新潟 |
0 |
2 |
2 |
12 |
3 |
2 |
21 |
南九州 |
0 |
0 |
6 |
11 |
7 |
2 |
26 |
沖縄 |
0 |
2 |
12 |
9 |
4 |
7 |
34 |
合計 |
7 |
52 |
132 |
185 |
132 |
64 |
572 |
比率(%) |
1.2 |
9.1 |
23.1 |
32.3 |
23.1 |
10.5 |
  |
(図−2)海洋環境保全推進員年齢別内訳
(3)職業別
職業分野別では、海事関係・漁業関係に従事している推進員が多数を占めており、この比率は本事業の始まった平成8年度からはほぼ変わらない状況である。
職業と年齢との関係では、40代、50代は、海事関係に従事している推進員が多く、60代以降は、漁業関係に従事している推進員が多いことが伺える。
「海事関係」とは、フェリー、旅客船、曳船等の船長及びその他の乗組員、上屋、倉庫の管理者、船舶商工業等の職業を、「漁業関係」とは、漁船の船長及びその他の乗組員、遊漁船業者、漁業協同組合役職員等の職業をいう。
(4)男女別
平成13年度における推進員の男女の比率は、572名中男性542名、女性30名と、男性が約95%と大多数を占めているが、女性は昨年より9名も増加し徐々にではあるが増えてきている。(平成12年度は、570名中男性548名、女性22名)
大阪支部では、20代の女性2名が、新たに推進員に指名されて活動している。
(図−3)男女別の比率