2.ナイトロックスの成分・窒素/酸素の比率
ナイトロックスの窒素/酸素成分は一定ではない。
ナイトロックスは、通常の空気(窒素約79%+酸素約21%)より酸素分の高い25〜50%位までの、高酸素濃度・低窒素濃度の空気(混合ガス)である。
予定潜水深度、予定潜水時間、潜水作業内容などによって、酸素濃度の選択ができる。
通常、ナイトロックスI、ナイトロックスII、ナイトロックス40、ナイトロックス50などと呼び選択する。
ナイトロックスI及び、ナイトロックスIIは、アメリカのNOAA(アメリカ海洋大気局:National Oceanic and Atmospheric administrationの略である。)が民間ダイバーのために発表した酸素濃度32%と36%のナイトロックスである。
スポーツダイビングでは、通常の潜水深度(最大30m)、潜水予定時間(シングルタンク1本/回、2〜3本/日)、潜水目的・潜水作業内容(水中観察・撮影など軽作業)から勘案すると、ナイトロックスI及び、ナイトロックスIIが適当で使い易い。
現在スポーツダイビング用には、「ナイトロックスI」が一番普及し一番多く使用されている。
世界各国では、下記のナイトロックスダイビングガスが使用されている。
アメリカ……32%、36%(NOAA NITROXI,NOAA NITROXII)
フランス……25%、30%、35%、40%、45%、50%(NITROX25〜50)
ノルウェー…32.5%、40%(NITROX32.5、NITROX40)