VII.NitroxとHelioxの混合ガスを用いた実用潜水の評価(江ノ島)
1.目的
NitroxとHelioxの混合ガスを用いた実用潜水を目的として、それぞれの使用体験と心拍数などによる負荷強度の違いを調べ評価した。
2.使用ガス(写真7-1)
[1]Nitrox(ナイトロックス)/酸素32% : 窒素68%(10リットル アルミタンク)
[2]Heliox(ヘリオックス)/酸素32% : ヘリウム68%(10リットル アルミタンク)
写真7-1 Heliox(左)とNitroxタンク
3.実施場所
神奈川県藤沢市の江ノ島の港からボートで約10分沖合の水深20m海域で実施した。
4.実施日及び対象者
期間は2001年9月18日及び9月19日の2日間行われ、KF37、NM31、AK30、ET29、HT31、ST29、TT31、KG29、YK29、HN29の10人であった。
5.測定者:芝山正治、松本一勝
6.測定項目及び方法(写真7-2)
(1)心拍数と換気量を測定した。心拍数はパルスグラフ(セイコー社製、ダイビング用)を用いた。
(2)換気量は、ダイコンのCochran NemesisII(ダイブコンピュータに換気量測定機能付き)を用いた。
(3)疲労の自覚を調べるために「自覚症状しらべ」を用いた。実海域で行った潜水作業前後に質問紙調査法である「自覚症状しらべ」を行った。
写真7-2パルスグラフ(左手)とダイコン(右手とレギュレータ1次側)を装着しているダイバー