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 [2]フィールドテスト
 次に、表5に1999年に実施した隊員のフィールドテストの結果を示した。
 表からもわかるように、特殊救難隊員はその業務の特殊性を加味した様々なテスト項目において、その能力は全般に高い水準に維持されていた。なお、各測定項目における新人隊員と現役隊員の間には統計的有意差(5%水準)は認められなかった。
 また、ここで今回実施した特殊救難隊のフィットネステスト項目間の関係を検討する目的で、2001年に実施したフィールドテストとラボラトリーテスト項目間の相関関係を検討した。その結果、相関係数0.65以上の比較的高い相関を示した種目は正の相関を示したものとして身長―体重、体重―左右の握力、体重―無酸素パワー、右手の握力―背筋力、懸垂―垂直跳び及び立ち三段跳び50mドルフィン―100mドルフィン、左右の握力、脚の伸展―曲力、1500走―体重当たりの最大酸素摂取量及びオールアウトテスト時の持久走時間、垂直跳び―立ち三段跳び、腹筋―ボール投げ、モンキー―オールアウトテスト時の最高心拍数が挙げられ、負の相関を示したものとして年齢―体重当たりの最大酸素摂取量、体重―50mドルフィン及び100mドルフィン、100mドルフィン―最大酸素摂取量、が挙げられた。
表5 特殊救難隊のフィールドテスト結果(1999)
  N 平均値 標準偏差   N 平均値 標準偏差
100mドルフィン(秒) 6 83.2 5.51 ハンドボール投げ(m) 6 29.6 2.49
21 83.43 5.3 21 30.7 4.4
1500m走(秒) 6 329.17 15.78 モンキー(秒) 6 28.4 5.67
21 344.86 26.96 19 28.62 16.42
1法(秒) 6 29.28 13.27 ライフゼムサーキット(秒) 6 912.5 147.89
19 23.51 3.62 19 722.05 158.1
2法(秒) 6 21.49 3.59 レンジャーサーキット(秒) 6 743.33 251.99
20 21.92 7.26 19 793.21 293.33
3法(秒) 6 24.4 3.68 懸垂腕屈伸(回) 6 26.33 5.43
20 25 7.09 21 30.38 8.42
4法(秒) 6 36.33 1.74 障害ドルフィン(秒) 6 1390.5 1469.37
21 35.82 2.1 21 1068.43 653.09
50m走(秒) 6 6.82 0.24 障害突破(秒) 6 488.83 113.43
21 6.89 0.27 21 402.38 107.27
エアステ結果(秒) 6 382.67 144.45 素登り(秒) 6 23.2 4.87
21 311.14 81.6 19 30.64 16.95
セーラー(秒) 6 45.88 10.49 腹筋(回) 6 62.17 6.59
20 51.57 14.55 21 66.14 6.89
チロリアン(秒) 6 12.8 1.85 立ち三段跳び(cm) 6 740.5 36.49
19 12.53 1.16 21 709.05 34.63
ディップ(回) 6 39.5 13.58  (上段:新人隊員  下段:現役隊員)
21 34.19 8.49








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