注16
【構造物の有無】:砂浜に設置されている人工構造物の有無を選択する。
【種類】:該当する構造物を模式図から選択して、その記号をカッコ内に記す。複数ある場合にはそれぞれを記す。
[防波堤などの構造物を「海岸保全施設」と言います]
海岸保全施設とは、海岸法で定義づけされている施設で、都道府県知事によって指定された海岸保全区域内に設置された堤防、護岸、胸壁、離岸堤、その他海水の侵入又は海水による侵食を防止するための施設をいう。
国土交通省のパンフレットを参考に作成
[上の図の海岸保全施設の説明]
■堤防・護岸:海岸線が削れるのを防いだり、高潮や津波などの浸入を防いだりする構造物。
■胸壁:飛沫を防いだり、危険防止等のために護岸、堤防、防波堤の上部に設ける壁。
■消波工:波の勢いを衰えさせて飛沫を減らしたり、堤防・護岸を保護したりする目的で設置された、コンクリートブロックでできた構造物。波打ち際や堤防・獲岸のすぐ前面に設置される。
■離岸堤:波の勢いを衰えさせたり侵食を防いだりするために、岸から離れた海の中に設置される構造物。コンクリート異形ブロックや自然石で造られる。
■突堤:海岸から海に向かって垂直に突き出た掃造物で、波の流れをさまたげることで海岸線が削られるのを防ぐために設ける。
■人エリーフ:離岸堤と同様の機能を持った水中構造物。水中に造られるため景色を妨げない利点がある。南洋の珊瑚礁の消波機能を模したもの。
注17
【構造物の位置】:設置されている構造物の位置を記す。沖合に設置されている場合には水際線からの距離を目視により判読し記す。
位置は、各構造物ごとに記す。
注18
【構造】:消波ブロック・テトラポットなどブロックを積んだものについては「ブロック」を、離岸堤・防波堤などのコンクリートあるいは鋼製構造物については「構造物」を選択する。
注19
【構造物の長さ】:設置されている長さを構造物の種類ごとに記す。計測は目視によるものとする。「注20」で選択する「配置」で「断続的」な場合には全ての構造物(種類ごと)の総延長を記す。
注20
【配置】:設置されている状態について、「断続的」あるいは「連続的」を選択する。
注21
【構造物の高さ】:離岸堤・防波堤など帯状の構造物についてはその高さを目視により判断し数値を示す。
【構造物の面積】:船揚場・干場・船着き場など面的に広く設置された構造物の場合には砂浜全体に占める割合を「%」で示す。「%」での表記が難しい場合には、概略の大きさ(○○m×○○mなど)を下欄の「メモ」に記す。
注22
【視界に入るイメージ】:調査対象となっている砂浜海岸に立ったときに、構造物から受けるイメージを記述する。
例えば、「圧迫感がある」「色調が合わない」「浜全体が人工的なイメージになる」など
注23
【粒径・キメ】:砂浜の勾配を計測した区域(注7参照)ごとに砂の粒径・均質性・混在物の状況を選択する。
「粒径」:下図に示すスケールを用い、その大きさを示す
「均質性」:揃っている〜揃っていないの5段階の中から選択する
「混在物」:泥の混入の状況を5段階の中から選択する