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砂浜海岸環境調査票 (底質・漂着物編)
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調査した砂浜海岸の漂着物の様子
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砂浜環境調査表(底質・漂着物編)の記入上の注意とヒント
注1  【都道府県名】【市町村名】【地先名】【海岸の名前】【俗称】をそれぞれ記入します。
【海岸の名称】は調査する海岸の近くに○○○海岸とかかれた看板が立っていると思いますので、その名前を記入しましょう。
看板が見つからない場合には【俗称】としてなんと呼ばれているのか近所の人に聞いて書き記しましょう。
注2
注3 
【調査年月日】【調査時間帯】は環境調査をするときには非常に大切な項目です。必ず記録しましょう。また、時間帯は、海の潮位の状態が満潮なのか干潮なのかを知る上で重要です。
開始時間 終了時間を記録しましょう。
注4  【調査者】の欄には調査に当たった【団体名 学校名】と調査に参加した人の名前を記録します。大勢で調査した場合には班長や指導者の名前を書いておきましょう。
「粒径 キメ」の観察場所は【地形編】で区分した
「波打ち際」と「砂浜奥部」で調査 観察してください。
注5  【砂の粒径】
手で砂粒を触ってみた感覚で粒径を選んでください。小石が混ざらない程度の大きさの場合には、調査票の「注12」の左側の枠の中に糊を塗って、砂粒を貼り付けておくとあとで粒径をきちんと測ることができます。
注6  【均質性】
「揃っている〜揃っていない」の5段階の中から選択して○で囲みます。
小さな砂粒や小石が混ざっているような砂の場合には「そろっていない」に○を付けます。
注7 【混在物】
泥や土が混ざっているかどうかを観察します。手で触って指先が土色に汚れるような場合には「泥が多い」に○を付けます。取った砂を水の中に入れてかき回したときに濁るような砂ならば「+」に○をします。
注8 【堅さ】
砂のしまり具合を「堅さ」として記録します。測定の方法は図に示したように、市販の洋食用の金属ナイフ(重さ60g位)を高さ約1mから落下させて刺さった部分の深さを測ります。5・6回落下させて測定し、最も深く刺さった値を記録しましょう。
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注9 【砂の種類】
砂の種類を記録します。「石英質」はガラスのように半透明の砂粒や白っぽい砂粒などいろいろな色の砂です。
「火山岩質」の砂は黒や暗い灰色などの砂です。中にはガラス質のものも混ざっています。
「サンゴ砂」は沖縄や奄美大島の砂浜毎岸で多く見られる白い砂です。サンゴの破片や星の砂に代表されるプランクトンの1種の殻などでできています。 
注10 【砂の色】
砂粒の色ではなく、砂浜全体を見渡したときの色を記入してください。
○○っぽい色(白っぽい茶色 黒っぽい灰色)でもかまいません。
ただし、雨の降っているときなどは総じて沈んだ色になりますので、砂の色のあとに観察したときの天気も記入しておきましょう。
注11 【臭い】
砂浜のにおいを書いてください。この場合、砂浜に立ってあたりのにおいをかいだときのものではなく、砂を掘って手に取ったときのにおいを記録してください。
注12 【砂浜の温度】
図のようにして、「波打ち際」「砂浜奥部」「植生」の3カ所で記録してください。
「植生」とは観察範囲の中に植物の群落があった場合にその植物群落の中の砂浜温度を測ってください。
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チェック : 砂浜は非常に気温の差が激しい場所です。真夏の海水浴場の砂は40℃以上にもなりますが、同じ時間に植物の生えている場所で測定すると10℃以上も低いことがあります。
注13  【人工物の種類】
砂浜には様々な漂着物が打ち上げられています。この中からとくに人工物について詳細な記録をしておきましょう。
漂着物は周辺の環境ばかりではなく、遠く海流の果てにある国のことや隣接する地域の環境などを読みとることができます。
該当するものに○を付けて下さい。
なお、「プラスチック製品」にもいろいろなものがあります、細かに調査した場合には裏面の「見つけたもの」にリストとして記録しておきましょう。
注14
注15 
【人工物の量】
砂浜全体を見渡したときに、人工物の漂着物の占める量を記録してください。
その中でもとくに量的に多かったものを「もっとも量が多いもの」の欄に記入して下さい。複数でもかまいません。
注16 【油濁物質】
沖合を通るタンカーなどの船から流された廃油や座礁した船から流出した重油が浜に流れ着くことがよくあります。
重油は海水と混ざり「オイルボール」と呼ばれる固まりとなって流れ着いたり、近くで流されたものはタール状になって砂浜に打ち上げられます。
油濁物質があった場合にはその「種類」と概略の量を確認して記録してください。
注17 【海草・藻類】
流れ着いている海藻の種類を記録します。
種類がわからない場合には裏面にその特徴をスケッチしておくといいでしょう。
また、打ち上げられた海藻の概略のの量も記録してください。
注18 【流木など】
流木や木の実など様々なものが打ち上げられます。流れ着いている流木や木の実など植物の漂着物の量を記録します。
なお、特殊なもの(ヤシ、クルミ、アダンの実など)が流れ着いている場合には裏面の「見つけたもの」にリストとして記録しておきましょう。
注19 変わった漂着物やおもしろい木の実、見たことのない木の実などが見つかった場合には表に記録しておきましょう。
種類がわからないものや形のおもしろいものが見つかった場合には、その特徴をスケッチしておくといいでしょう。








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