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こうして防ごう!死亡災害 海難
■波浪による死亡災害の多い漁船では、その原因の一つに、船舶所有者のみならず船員を含め漁獲量を重視して、荒天にもかかわらず無理な操業をしてしまうことが考えられるため、操業海域を同じくする船舶所有者又は漁業協同組合等の団体で荒天時における漁ろう作業の取りやめ等についての安全基準の検討を行うための場を設けるほか、同一海域等で操業している船舶間で操業中止について互いに相談するシステムを設ける等、自主的な安全基準の作成を促進する。また、波浪静穏の場合も含めて、復原力についての認識を高める必要がある。
■航海や漁船操業については、気象、海象情報の入手、分析の充実を図り、様々な状況を想定して危険を予知し、セーフサイドに立った対応をとる。
■作業用救命衣の着用等を励行することはもとより、日頃から、海難時の生存者の体験記等の情報を収集し、万が一に備えてサバイバルのためのイメージトレーニングを行う等、自己防衛に取り組む。
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