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みんな一緒に学ぶ
 障害のある子どもたちのために、その子に合った教育をするための学校として、盲学校、ろう学校、養護学校(肢体不自由、知的障害、病弱の三種類がある)があります。
 また、小学校や中学校の中にも弱視、難聴、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、言語障害、情緒障害の種類に分けられた特殊学級(障害児学級)が用意されています。
 さらに、必要に応じて、普段はみなさんと同じ学級で勉強し、週に数時間、特別の指導の場に通って指導を受ける場合(通級による指導)もあります。
 障害のある子どもたちは、これらの学校や学級で、自立をめざして、一生けんめいに勉強しています。
 そして、障害のある子どもだけで仲間づくりをするのではなく、ほかの学級の友だちと仲良くしたいと思っています。そのために小学校や地域の人たちとの交流活動が進められています。
 学校の行事や、授業などで、養護学校や特殊学級(障害児学級)の子どもたちと一緒に勉強する機会が、これから増えていくでしょう。はじめは、いやがったり、こわがったりするようです。でも、しばらくすると、そんなことを思うのは間違いで、障害があっても、自分たちと少しも違っていない同じ仲間なんだと思う人が多いようです。
 ですから、初めは皆さんの方から勇気を出して声をかけて下さい。
 すぐに仲良しになれるでしょう。
 養護学校などへ行っている人たちは、学校が遠いので、家の近所に友だちができず、さびしがっています。
 交流活動などで知り合いになれたら遊びに行ったり、友だちになったりして下さい。
 もし、みなさんの学級へ入って勉強する子どもがいたら、温かく思いやりの気持ちで接することが大切です。








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