明日への提言
笹川鎮江
財団創立三十五周年記念事業準備のため菅原雪山理事と箕輪緑崇評議員が常任理事会にオブザーバー出席
一月二十九日(火)開催の平成十三年度第十回財団本部常任理事会から、菅原雪山理事と箕輪緑崇評議員のお二人がオブザーバーとして出席することになりました。
これは昨年十二月二十五日(火)に開かれた第九回常任理事会で、平成十四年度の財団創立三十五周年記念事業準備のための常任理事会のオブザーバーにお二人が推薦されましたもので、これを会長の私が了承しますとともに、折角のことですから、常任理事会の通常審議にも参画いただき、ご意見をいただくことが善いと、私から申し上げたのでございます。常任理事会に新風をもたらす、たいへん素晴らしい人選と喜んでおります。
菅原雪山理事は雪山流日本吟詠学院二代目宗家、昨年五月から東京都吟剣詩舞道総連盟理事長としてご活躍、年齢は満五十二歳です。
箕輪緑崇評議員は緑崇流吟道緑水吟詠会宗家、第三期少壮吟士としてご活躍、満六十五歳。この三月で少壮吟士定年となりますが、吟詠家としては、まだまだ、第一線で働いていただかなくてはならない方です。
お二人は東京都と大阪府のご出身で、期せずして、関東、関西を代表するような形となりましたが、あくまでも、お二人のこれまでの活動とその実績が認められての推薦であるとお考えいただき、大いに実力を発揮していただきたいと考えております。
関係の皆様方におかれましても、お二人を応援してあげていただきたいと思います。
水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
一、自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの糧あるは水なり。
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹川 良一