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第十六回国民文化祭 ぐんま2001 全国吟詠剣詩舞道祭
「生命の発見」―大利根に鶴舞う如き吟と舞―
■時 平成十三年十一月四日(日)
■場所 群馬県民会館・大ホール
■主催 文化庁、群馬県教育委員会、前橋市教育委員会/財団法人日本吟剣詩舞振興会/財団公認群馬県吟剣詩舞道総連盟/第十六回国民文化祭群馬県実行委員会/第十六回国民文化祭前橋市実行委員会
羽ばたけ日本の伝統、群馬から
音楽、芸術、演劇、伝統芸能など、様々な文化活動の成果を全国的な規模で発表し、競演し、交流を深める文化の祭典、それが国民文化祭です。なかでも、全国吟詠剣詩舞道祭は多くの愛吟家、剣詩舞愛好家の注目を集める、財団事業による一大イベントです。今年は群馬で開催され、数多くの人が会場を訪れました。
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オープニングでは今回のサブタイトル「生命の発見」に因み、今世紀初頭(1月)に生まれた赤ちゃんとその両親が舞台を飾った
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地元幼少年の合吟と詩舞で「和歌・剱太刀」(大伴家持作)
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金井心彰大会実行委員長は高らかに開会を宣言した
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午前8時半の開場を待って群馬県民会館大ホールへ詰め掛ける人たち
 
自信と誇りに満ちた開会宣言
 前日土曜日の雨が嘘のようにあがり、秋の日差しが心地よい快晴の日曜日。会場となる群馬県民大ホールの前には、早朝から出演者や関係者、一般の来場者などでにぎわい、活気あふれる全国吟詠剣詩舞道祭の様相を見せていました。
 会場の席につくと、中も多くの人で埋まっていました。開始の午前九時四十五分になると幕が開き、舞台上には21世紀最初の子供となる赤ちゃんを抱いた家族三組が立っていました。そして、第十六回全国吟詠剣詩舞道祭のメインテーマである「生命の発見」にちなみ、命の大切さを語ったコメントが流されました。
 全国吟詠剣詩舞道祭はオープニングや祝賀吟剣詩舞をはじめとし、舞台は三部構成からなり、第一部は全国各流各派による全国吟詠各流合吟発表、第二部は本部企画構成吟剣詩舞、第三部が地元企画構成作品になっていました。
 オープニングを飾ったのは、愛らしい子供たちによる「和歌・いそのかみ」と「和歌・剱太刀」でした。会場は可愛い吟と舞によって微笑みに包まれ、いつまでも拍手が鳴り止みませんでした。
 つづいて、実行委員長である金井心彰群馬県総連理事長が高らかに、誇らしげに、開会を宣言しました。
 笹川鎮江会長も元気な姿をお見せになり、祝賀吟剣詩舞では、財団でご活躍の女流吟詠家四十五名による「祝賀の詞」が披露され、その艶やかさ、スケール感の大きさ、吟の美しさに圧倒されました。さらに、平成十二年度全国吟詠コンクール決勝大会一般二部の部優勝者と同年度剣詩舞コンクール決勝大会青年の部優勝者が披露する吟剣詩舞が見られました。「馬上偶成」を吟じ舞ったのは、吟が生方照代さん、舞が長坂紗織さん。「和歌・ゆきくれて」を吟じたのは市吉万起子さん、舞が近藤智美さんでした。共に優勝者らしい、素晴らしい舞台を鑑賞することができました。
 第一部全国吟詠各流合吟は四十九団体が出場した、壮観な舞台でした。一番手を飾ったのは、地元群馬の心彰流愛吟詩道会女子の皆さんで、「太田道灌蓑を借るの図に題す」を吟じました。以下、最後の心彰流愛吟詩道会男子の皆さんまで、日頃の精進の成果を出し切り、合吟の魅力を余すところなく披露してくださいました。








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