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再びサンパウロで日本の「吟剣詩舞」に感嘆の声
第五回ジャパン・カルチャーミーティング・ブラジル大会に「吟剣討舞代表団」を派遣
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サンパウロの空港で出迎えの皆さんと記念撮影
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会場入り口で日本代表団一行勢揃いで記念撮影
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「黒田節」を舞う左から、尾嶋箔栄容、中根寛容、杉浦英容、杉浦盛容、大日方佳容、天野豊容の皆さん
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日本代表団公演のフィナーレでブラジル側共演者から花束を贈られる入倉昭星、松永悠楓のお二方
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ブラジル吟剣詩舞連合会公演のフィナーレで、出演者全員が勢揃い
 
 第五回ジャパン・カルチャーミーティング・ブラジル大会は九月九日(日)午後二時からサンパウロ市のブラジル日本文化協会大講堂で開催されました。
 財団法人日本吟剣詩舞振興会では、吟剣詩舞代表団(入倉昭星常任理事を代表とする十四名)を大会に派遣し、公演と交流会に参加、好評を博すとともに、現地吟剣詩舞団体などから熱い歓迎を受けました。一行は帰路、飛行機が給油のためニューヨークJ・Fケネディ空港に駐機したとき、同時多発テロに遭遇、空港が閉鎖されたため、予定より二日遅れて十四日、無事帰国しました。
 大会を主催したジャパン・カルチャーミーティング(会長 明石康氏=元国連事務次長)は、日本の伝統文化を世界各地に紹介し、現地の人々との交流を通じて草の根レベルの国際親善を図る民間団体。財団では同会が主催した第一回アトランタ大会(平成七年九月)、第三回ベトナム大会(同十年十一月)、第四回カナダ大会(同十二年九月)に引き続き代表団を派遣しました。今回は、日本からの参加者総員は十八名、初めての試みとして、ブラジル・サンパウロ市で、現地日系人の文化団体との交流を中心とする大会として開催されました。
 公演当日は快晴の好天に恵まれ、ブラジル日本文化協会大講堂には、日系ブラジル人の皆さんを中心に約八百名が来場する大盛況となりました。
 吟剣詩舞代表団は、財団の入倉昭星常任理事とその社中、松永悠楓評議委員とその社中、鈴木凱山評議委員とその社中、杉浦容楓評議員社中(杉浦英容氏ほか)及び矢萩保三事務局長の計十四名のメンバーで参加しました。
 日本からは他に板東流日本舞踊(一名)が参加しましたが、ブラジル側からは、海外唯一の財団公認団体であるブラジル吟剣詩舞連合会(森豊会長)、ブラジル郷土民謡協会など芸能五団体が共演しました。
 日本の吟剣詩舞公演は「吟剣詩舞の世界」と題して、和歌・久方の(紀友則作)、宝船(藤野君山作)、半夜(良寛作)、花を惜しむ(福沢諭吉作)、阿部野(広瀬旭荘作)、富嶽(乃木希典作)、静御前(頼山陽作)、八幡公(頼山陽作)、春風(白居易作)、本能寺(頼山陽作)の計十題の吟剣詩舞を披露、フィナーレでは出演者全員で「黒田節」を舞いました。
 吟剣詩舞の公演時間は四十分、フィナーレで全員が舞台に勢揃いすると、会場からひときわ大きな拍手が沸き起こるとともに、ブラジル側共演者から花束が贈られるなど、たいへん盛り上がった舞台を披露することができました。








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