明日への提言
笹川鎮江
「案ずるより生むが易し」のたとえのような大成功をおさめた今年の夏季吟道大学
今年の夏季吟道大学は、社団法人全国モーターボート競走会連合会本栖研修所をお借りして開催できる最後の大学となりました。
今年三月、福岡県に新しくやまと競艇学校が開校されましたので、本栖研修所では、四月から競艇選手の養成訓練は行なわれなくなりました。そこで、研修所の運営態勢も縮小され、これまでのように受講生が研修所教官から直接指導を受けたり、お手本とする訓練生は一人もいないという中で行なわれました。
私は大学学長として出席するつもりでおりましたが、今夏の猛暑で、いくぶん体調をくずし、主治医から遠出を禁じられてしまい、やむなく欠席することになりました。
河田神泉副会長に学長代行をお願いしたのを始め、本部世話役、運営世話役、事務局の皆さまに全てをおまかせすることになりましたが、事故も無く、予定通り無事終了することができました。今回の大学の運営は、さぞかしたいへんであったろうと思い、心から感謝申し上げております、
後日、ご報告をうかがったり、受講生の皆さまからのお礼の手紙を読ませていただき、大学の様子を知ることができましたが、今回の大学は、世話役の皆さまにも受講生の皆さまにも、これまでとは違った緊張感がただよっていたようでございます。その影響でたいへん良い成果が現れたように感じました。
「案ずるより生むが易し」のたとえがありますが、これはまさに今回の大学の大成功のことをいうのではないかと、たいへん喜んでおります。
来年度の夏季吟道大学は神奈川県三浦郡葉山町にある「湘南国際村センター」で開催することを予定しています。
水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
一、自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの糧あるは水なり。
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹川 良一