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月刊「吟剣詩舞」2001年6月号

 事業名 通信衛星による吟剣詩舞の普及振興
 団体名 日本吟剣詩舞振興会 注目度注目度5
吟剣詩舞の若人に聞く   第三十四回
田坂 真理奈さん(十五歳)
(平成十二年度全国吟詠コンクール決勝大会少年の部準優勝)
母・・田坂 純子さん
祖母・・田坂 瓔山(千鶴子)さん
師・・加藤 フ山さん
(水真流吟詠本部大師範 桂林吟詠会会長)
天分に恵まれた逸材、その才能がいま開花する
 幼少の頃から、いろいろな習い事をしてきた田坂真理奈さん。その経験を活かしながら、吟詠のさらなる向上に努力する毎日ですが、そんな彼女にご家族、会長を含めてお話をうかがいました。
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田坂真理奈さん
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インタビュー後、ホテルの庭で。左より師の加藤フ山会長、田坂真理奈さん、田坂瓔山さん(祖母)、田坂純子さん(母)
 
詩吟を始めたのはいつからですか?
真理奈 「小学校四年生から始めました」
誰かに勧められたの?
真理奈 「おばあちゃんに勧められたので、やってみようと思いました」
その時、詩吟を知っていたの?
真理奈 「おばあちゃんが家でいつも吟じていましたから、どんなものかわかっていました」(笑)
詩吟の印象はどんな感じだった?
真理奈 「若い人は、あまりやっていないだろうなと思いました」(大笑)
初めから会長が教えられたのですか?
加藤 「はい、そうです」
瓔山 「加藤先生に教えていただきたかったものですから、私がお願いしました」
加藤 「お婆様が熱心だったものですから、一度聴かせていただくという形で始めましたが、とても素直で、声質もいいのですが、何よりも私の吟にスッと入ってこられたので感心しました。それで青春の思い出に、また成長する上にも吟詠は良いので始めてみようということになりました」
それで現在に至っているわけですね?
真理奈 「はい、そうです」
加藤 「私は途中で辞めるかと思いましたが、今日まで辞めるとは言いませんでしたね」(笑)
どんな教え方をしているのですか?
加藤 「私が他の人を教えた帰りに真理奈ちゃんのところに寄り、それからカラオケで、マン・ツー・マンで教えています(笑)。カラオケはマイクもあり、音響もいいので都合がいいですよ」(笑)
娘さんが詩吟をすることについてはいかがですか?
純子 「日本の伝統的なことをするのは、この子にとって意味のあることだと思っています」
練習は大変ですか?
真理奈 「毎日やるのは大変ですね」(笑)
加藤 「でも、一日三回しかしません。本人が三回ならやれると言いましたから(笑)。でも練習は、毎日することが大切だと思います」
純子 「詩吟だけではなく、ピアノやテニス、お習字もしているので練習は大変でしょうが、この子なりに頑張っていると思います」
大変なのに、詩吟を続けている理由は何ですか?
真理奈 「辞めてしまうと、今までやってきたことが無駄になるような気がするので」
詩吟は面白いですか?
真理奈 「ちゃんと結果が出たときは面白いです」
結果というのは何ですか?
真理奈 「コンクールなどで優勝したときです」
優勝しているのですか?
加藤 「中国大会では九十パーセント以上が優勝ですね。たまたま調子が悪いと、準優勝になることもありますが」
純子 「全国では幼年の部で三位になったことがあります」
それは初めて出て取ったのですか?
純子 「全国大会は四年生のときから毎年出ています。これまでに六回全国大会に行きました。三位になったのは小学校六年のときです」
結果としては、今回の準優勝が最高ですか?
真理奈 「はい、そうです」
      ◎       ◎
コンクールについて聞きますが、初めて出た印象は?
真理奈 「幼年の部はあまり覚えていませんが(笑)、全国大会は上手な人がたくさんいるなと思いました。私自身、コンクールに出ると弱気になってしまうので、余計に皆がうまく思えてしまいます」(笑)
入賞できなかったときは、悔しいの?
真理奈 「はい、悔しいです」
三位を取ったときはどうでした?
真理奈 「嬉しかったです」
賞が取れた原因は何ですか?
加藤 「この子はコンクールの前に緊張するほうで、声が伸びなくなる傾向にあります。だから三位を取ったときは、リラックスさせるために会場の周りを走って運動をさせ、体をほぐして声が出るようにしました。周りがこの子をサポートしたのが結果につながったのでしょう。コンクールは朝が早いですから、体のコンディション作りが難しいと思います」
そんなに緊張するタイプなの?
真理奈 「出る前までは緊張しますね。出ると大丈夫なのですが」(笑)
準優勝で名前を呼ばれたときは、どうでしたか?
純子 「娘と顔を見合わせて、ビックリしました」
なぜ準優勝が取れたと思いますか?
真理奈 「理由はわかりませんが、自分としては楽に吟じられたので良かったと思いましたし、賞を取るという欲も別にありませんでした」
純子 「丁寧に、気持ちを入れて吟じていたのが良かったと思います。今までは入賞したいという気持ちが強かったようですね」
真理奈 「たしかに、それまでは賞に入りたいと思っていました」
知らせを受けて、会長はいかがでしたか?
加藤 「とても嬉しかったのですが、何かピンとこない感じでした」(笑)
ここまで比較的順調だけど、悩んだことはありますか?
真理奈 「詩吟がうまくいかないとき、例えば声が出なかったりしたら、その吟題が自分に向いていないのかなと思ったことはあります」
今年も全国大会に出るの?
加藤 「一昨日、予選大会で優勝しまして、六月の第二週に県決勝があります。それから七月に中部地区大会があります。どうなるかわかりませんが、期待しています」
もし、出られるようになったら抱負は?
真理奈 「わかりません」(笑)
今は何本で吟じているの?
真理奈 「十本です」
純子 「今年から変えようかと言っていましたが、本人が十本でやると言うので続けています」
加藤 「準優勝したときに、これからは九本にしていいよと言いました。十本で失敗して挫折感を味わったのではかわいそうなので。でも、本人がどうしてもやるというので、もう一年頑張ってみようということになりました」
いま吟じるときに気をつけていることは?
真理奈 「アクセントとか詩心表現です」
加藤 「私どもでは、アクセントは音階として覚えさせると同時に、きれいな日本語としてインプットさせる、その両面の方法を取っています。だから、無理なく自然に覚えてくれますね」
詩心表現は難しいでしょう?
真理奈 「はい」
加藤  「詩そのものを理解するのは子供には無理ですから、可愛がっていた犬が死んだらかわいそうでしょ、それが悲しみというものよ、と例えて話すと理解が早いですね」
真理奈 「先生の説明はわかりやすいです」
将来、真理奈さんはどんな人になって欲しいですか?
純子 「詩吟をひとつのライフワークとして置いておきながら、いろんなものを身に付け、視野を広くして心豊かな人生を送って欲しいと思います」
最後になりますが、真理奈さんへのアドバイスなどがありましたらお願いします。
加藤 「詩吟を続けなければと言うのではなく、無理なく自然に生活の一部として取り入れ、いろいろなことも含めてグローバル(地球的規模)な生き方をして欲しいと思います。ただ、続けていく限りは、私が現役である以上、指導させていただきます」(笑)
純子 「チャレンジする気持ちを常に持ちながら、いろいろな世界に向かって歩んでいって欲しいです」
瓔山 「このまま詩吟を続け、何事がおきてもたじろがない人生を送れる人間になってください」
皆さんの言葉を聞いて、思うことは何ですか?
真理奈 「ちょっとプレッシャーになるけど(笑)、頑張ります」(笑)
本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました。今後の活躍を期待しております。
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インタビューに答える写真右より師の加藤フ山会長、田坂真理奈さん、母の田坂純子さん、祖母の田坂瓔山さん








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