明日への提言
笹川鎮江
財団創始会長の伝記ともいえる「颯爽たる人生笹川良一」が刊行されました
五月十一日(金)、笹川記念会館国際ホールで競艇関係団体連絡組織の「水心会」主催による財団創始会長の七回忌を追善する「故笹川良一会長を偲ぶ会」がしめやかに開催されました。今更ながら、歳月の流れの速さに驚くばかりでございます。
これに先立つ四月二十七日、創始会長の伝記ともいえる神山榮一氏の著書「颯爽たる人生笹川良一」(本誌一三頁カラーページに広告掲載)が発売されました。
作者の神山榮一氏は、現在も財団法人日本海事科学振興財団(船の科学館、ホテル海洋、笹川記念会館国際ホールなどを運営)の理事長として活躍され、当財団の事業にもたいへんご協力をいただくとともに、創始会長存命中は側近中の側近として働かれ、主人のことをたいへんよくご存じの方です。ぜひ、ご一読をおすすめいたします。
また、昭和天皇のご生誕百年の四月二十九日(みどりの日)には、作家・出雲井晶さんの執筆による伝記「昭和天皇」が刊行されました。この著書と相前後して、昭和天皇のため終戦の混乱の中、A級戦犯容疑者に志願し、巣鴨プリズンに入獄、身命を賭してお護り申し上げたと自負しておりました主人の伝記ともいうべき、この書が刊行されたことは何かのご縁とも存じ、たいへん素晴らしいことと心から喜んでおります。
水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
一、自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの糧あるは水なり。
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹川良一