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講演II
「精神障害からの回復−治療・家族の役割」
石川県こころの健康センター 清田 吉和
 
    生物−心理−社会的モデル    
 分裂病の発病や経過には
 生物学的な条件の他、
 心理的な要素や社会的な
 要素が関係してくる。
 
 
    病気の回復に対する影響    
 悪化因子
 改善因子
 
    悪化因子 (生物学的脆弱性)    
 神経伝達物質
 認知障害
 
    悪化因子 (ストレッサー)    
 ライフイベント
 不適切な感情表出
 コミュニケーション不全
 
    改善因子    
 薬物治療
 (神経の機械的な保護)
 (精神安定剤、睡眠薬、感情調整薬)
 
    社会支援体制の種類    
 家族の対応
 社会復帰施設
 行政対策・制度
 
    改善因子    
 社会支援体制
 (ストレスの数と量の減少)
 本人の技術訓練
 (ストレスの質的変化)
 生活技能訓練
 コミュニケーション技能訓練
 
    自立の条件    
 1 基本的社会生活能力(身辺処理、対人コミュニケーション、公共機関の利用)
 2 自己管理能力(服薬、金銭管理、身体的健康管理)
 3 基礎体力
 4 作業能力(作業速度、正確さ、集中・持続度、指示の理解、行動のまとまり)
 5 就労意欲(就労への動機づけ、労働に対する価値観、職業興味など)
 6 ストレス体制
 7 満足度
 
    職場条件    
 職務内容
 雇用条件
 雇用主の体制
 職場の対人関係
 
    支援体制条件    
 家族関係
 自助グループ
 所得と住居の保証
 雇用差別の禁止
 雇用対策促進
 関係の連携(社会資源の利用)
 
    EE研究    
 高EEでは再発が多くなる
 批判的コメント、敵意、感情的巻きこまれすぎ...高EE
 温かみ、肯定的言語...低EE
 
    家族として心がけたいこと    
 1. 患者さんの話は最後まで聞くようにしましょう。
 2. 話がちぐはぐになっても、いちいち注意しないでゆっくり聞きましょう。
 3. 一度に一言だけいうようにする。
 4. 相手にわかるようにはっきり話し伝える。
 5. 言ってもわからないからと子供扱いしない。
 6. 一緒になって興奮しない。
 7. 恐がらず、包みかくしなく、素直に話す。
 8. 一歩一歩、二歩進んで、一歩後退の気持ちでゆっくりと。
 9. 乱暴なことに対しては、はっきりと注意する。
 10. 様子がいつもと違うときは早く主治医に相談。
                     (木戸幸聖、他)
 
    精神分裂病の回復    
 前駆期  周囲との違和感
 急性期  幻覚妄想がみられ極度の緊張や興奮、奇異な行動
 治療期  何をするにも非常な努力を要しすべてに不活発
 回復期  自己のペースでの生活が可能になる。病前レベルとのギャップ
 再発期  怠薬、ストレス、治療中断、症状の再燃
 回復期  社会復帰、社会参加
 
    再発の影響    
 再発を繰り返すと人格水準の低下を来しやすく、
 回復に時間が掛かり、周囲との関係を悪くする。








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