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「運航所便り」
 
「調布」
 
 この夏は厳しい猛暑が全国を覆いました。熱中症で次々に病院に運ばれた方が多かったようです。
 8月に入ってまもない土曜日の暑い日でした。日本赤十字社から突然の電話が入ってきた。都内の路上で熱中症で倒られた方が救急車で都立病院に運ばれたが、身元がわからないので警察の方が何か確認出来るものを捜した所、ポケットの中に赤十字飛行隊の身分証明証が入っていた。その為日赤へ電話が行き、日赤から飛行連盟へ電話がきた。身分証明書と氏名だけはわかっていたので何とか連絡が取れて、知り合いの方がとり合えず病院へ行って下さるというのでホットしました。
 日赤の皆様ありがとうございました。
 さて、お盆が過ぎた途端、大型で強い台風二号が列島を縦断する恐れがあると報じている。台風が上陸するたびに、大利根や三保がとても心配です。水不足が心配されたが、台風は恵みの雨をもたらす存在でもある。警戒だけは怠らず、被害だけは最小限に食い止めたいものです。
 9月も残暑がまだまだ続きます。夏の後遺症には呉々もお気を付けて下さい。
 
「三保」
 
 まだまだ暑い日が続いております。皆さん元気にフライトしていますか。
 今年はカラ梅雨で雨が少く、飲み水の心配などしましたが、幸いに、ここ三保はその心配はいりませんでした。
 六月に開かれた安全講習会では、午前中は飛行場の草刈、午後より講習会というスケジュールでおこなわれましたが、暑さの中、大勢の会員の参加を頂き、無事に終了しました。ありがとうございました。この所、海上保安庁のヘリがたまに緊急着陸をして、ケガ人を降ろしたりしています。真近で見るヘリは、とても大きく見え、たのもしく見えます。やはり訓練とは緊迫感が違います。
 まだまだ残暑が続くと思いますが、海上保安庁の活躍で、多くの人の命が助かる事を願っています。
 今度、事務所用に新しいバスが来るそうで、場外離着陸場としてまた、緊急時に使われる飛行場としてもっと三保を良くしていければいいなぁと思っています。
 
=TOPICS=
 
ツェッペリン飛行船が復活
 ドイツ南部のフリードリヒスハーフェンで一九三七年のヒンデンブルク号火災事故以来、64年ぶりにツェッペリン飛行船の旅客飛行が復活した。
 (AP電)ドイツ企業が最新の技術で新たに機体を製作し、8月15日から運航を始めたもので、乗客たちはボーデン湖上空の遊覧飛行を満喫した。1日6回、週5日運航され、1時間の飛行料金は1人六〇〇マルク(約三四、○○○円)。以前の飛行船が爆発生の高い水素ガスを使用していたのに対し今回は不活性ヘリウムガスを使用。入念な試験飛行を行い、政府の承認も得た。「飛ぶ前は料金が高いって言うけど、飛行後はそれだけの価値はあると、皆さん言いますよ」とは、ツアー企画会社の話。今年はすでに三、五〇〇人から予約が入っているという。
(読売新聞より抜粋)








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