8. パノラマ海底地形 −コンピュータグラフィックスで見る日本の海−
海洋情報研究センターでは、高精度な水深データと最新のコンピュータグラフィクス技術を応用して全方位に三次元の海底地形を眺めることができる「パノラマ海底地形」を開発した。「パノラマ海底地形」には二種類のデジタルフォーマットがあり、一つはある点から全方位に視点を変えて周囲の海底地形を眺めることができるパノラマアニメーションで、もう一つは、あたかも潜水艇を操縦しながら海底地形を見ているような感覚のウォークスルームービーである。図7、8はそれぞれパノラマアニメーションとウォークスルームービーの表示例である。残念ながら紙上では海底地形が動く様子をお見せできないが、海洋情報研究センターのホームページ(
http://www.mirc.jha.or.jp/products/PanView/)でサンプルをご覧いただける。また、日本周辺の16海域のウォークスルームービーと46地点のパノラマアニメーションを解説文付きで収録したCD-ROMも販売している。Windowsパソコンで簡単に再生できるので、海洋学・水産学の研究や地理・地学の教材などにご利用いただければ幸いである。
図7 パノラマアニメーション表示例(富山湾上空から富山深海長谷を望む)
図8 ウォークスルームービー表示例(富山深海長谷の底から立山連峰を望む)