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表3.1.6 調査地区及び測線の概要《E地区(今津)》:図3.1.7
 今津町の桂地先には淡海環境保全財団による1997(H9)年度の植栽地(深清水地区)と1998(H10)年度の植栽地が2箇所(桂地区)の計3箇所の植栽地が存在するが、このうちの深清水地区は現状でヨシがほとんど消失してしまっている。桂地区の2箇所は自生のヨシ地を取り込みつつ、その周辺にヨシ帯を拡大する形で植栽され、流出を防ぐために土留めフトン篭と板柵による消波が施されている。一部にこの消波柵を越えてヨシが生育している箇所もある。植栽は主として沖側の水中植栽はマット苗、陸側の植栽は挿し木苗により行われている。2箇所の植栽地の間には自生のヨシ群落も分布している。
測線E−1(今津町桂) …自生地
 当地区の自生のヨシ群落で、その流出防止のために沖側に消波柵が設置されている個所に、植栽地との比較の観点から測線を設定した。
測線E−2(今津町桂) …財団植栽地
 上記測線の南に近接して1998(H10)年度に植栽された箇所のうち、挿し木苗による植栽区域に測線を設定した。植栽幅は約10mであり、この沖側の消波柵までの約8mはもともと自生のヨシが残されたものである。
 ◆測線部分植栽状況
  1998(H10)年10月〜1999(H11)年1月 挿し木苗 陸上植栽、270m2・810株(3株/m2)
測線E−3(今津町桂) …財団植栽地
 1998(H10)年度に植栽された箇所のうち、マット苗による植栽区域に測線を設定した。植栽幅は約25mであり、現状ではこの間全てが上層をほぼ被度100%でヨシが覆っており、生育は良好と認められる。
 ◆測線部分植栽状況
  1998年(H10)年10月〜1999(H11)年1月 マット苗 水中植栽、1000m2・250枚(1枚/4m2)
 
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図3.1.7 調査測線詳細位置図(E地区) 測線E−1〜3








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