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烏山山あげ祭
 栃木県那須郡烏山町
 出演/烏山山あげ保存会
 国指定重要無形民俗文化財
 奥州街道筋
 
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 烏山町は栃木県東北部を流れる清流那珂川の自然の恵みを受け、城下町として発展してきた。戦乱の時代疫病が流行し、時の城主が天下泰平、五穀豊穣、疫病消除を祈願し、烏山城下五町鎮守牛頭天王を仲町十文字に勧請し、奉納余興として相撲や神楽獅子等が行われた。やがて、今日のような絢燗豪華な野外歌舞伎の形態である「山あげ祭」(7月第4週の3日間)となった。歌舞伎は、常磐津の三味線にのり、町の踊り娘達が所作狂言の美しい舞いを披露する。舞台背景の山は烏山特産の和紙、竹を材料に、幅8m、奥行100m、高さ10mの巨大野外劇場を作り上げ、その行程には約150人の若衆の一糸乱れぬ団体行動があり、その妙技は目を見張るものがある。








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