序文
海洋環境の保全・改善を求める要請は、陸域の環境の保全・改善に比べるとかなり遅れてはいますが、海外はもとより日本国内においてもここ10年位前から、大きなものとなってきています。
海洋の環境問題は、陸上の人間による生活や生産活動等が引き起こす環境負荷が、自然の浄化する能力を超えて流れ込み、また、それが蓄積することによって初めて気づかれるものです。特に人間の活動と密接な関係のある沿岸域等は、長年にわたり稠密な利用が行われているため、その影響が顕著に現れてきます。陸域の環境と海域の環境は相互に密接な循環関係があるため、人類が豊かで安全且つ快適な21世紀の暮らしを実現するためには、陸域のみならず、海洋の持つ多様で豊かな資源を利用することが必要です。このため、海洋が持続的に多様で豊かな恵みを人類に提供しうる環境を保持するようにすることが重要であります。
社団法人日本海洋開発産業協会は、海洋特に沿岸域の水中懸濁物による汚濁を短期間に浄化し、太陽光が海底に届く環境を取り戻す浄化装置の実用化を図り、海藻類の発生を促し、海洋生物の住みやすい環境を創造し、周辺海域の環境ポテンシャルを高めるシステムを日本財団に提案しましたところ、補助事業の1つとして採択を得ました。
当協会は、海洋環境の保全・改善を図るシステム、装置、機器類の開発を行うことを業務の重要な柱としており、この採択は大いに事業の活性化を促すものとなりました。
当協会といたしましては、この報告書を土台にして、支援を得ながら実際に稼働する装置を製作し、実海域においてこの装置の実効性を実証することにしております。今後とも環境分野にカを注ぎたく、皆様方からのご指導、ご叱正を賜りたく存じます。
平成14年4月
社団法人 日本海洋開発産業協会
会長 大庭 浩
閉鎖性海域環境改善のための超高速海水浄化システムの実用化 「超高速海水浄化委員会」委員名簿
|   |
氏名 |
所属 |
役職 |
委員長
委員
委員
委員
委員
委員
|
關文威
石丸隆
大野皓一郎
金子敏
嵐一夫
茅野秀則
|
筑波大学
東京水産大学海洋環境学科
東京都港湾局港湾整備部
干葉県土木部
兵庫県県民生活部環境局
(株)竹中工務店技術研究所
|
名誉教授
教授
計画課課長
港湾振興課主幹
水質課課長
主任研究員
|