ごあいさつ
(財)日本交響楽振興財団は、青少年をはじめ一般の皆様の情操の涵養と、交響楽団の財政基盤の確立を目的として、昭和48年3月に設立いたしました。
創立以来、低廉な料金での演奏会を、北は北海道から南は九州まで、オーケストラの通常の行動範囲外にまで及ぶ全国各地で開催してまいりました。お陰様で、各地の教育機関をはじめ、公共団体、文化団体はもちろん、一般の方々からも高い評価を受けております。
本日の“現代日本のオーケストラ音楽”演奏会は、日本の作曲家によるオーケストラ作品の普及向上を目的として企画され、昭和52年に第1回演奏会を開催、翌53年には「作曲賞」が創設され、以降毎年1回の演奏会を重ね、ここに記念すべき第25回目の演奏会を迎えることができました。また、これを機に、演奏会場をこれまでの なかのZEROホールから東京文化会館に移すことになりました。これも皆様の長年にわたるご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。
なお、選考委員として長年ご尽力いただきました高田三郎氏が昨年、本年に入ってからは、中村洪介氏がそれぞれご逝去されました。ここに心からご冥福をお祈り申し上げます。
今回は、招待作品 石桁眞禮生氏の「交響的黙示」と、一般より公募した第23回作曲賞入選作品3曲を演奏いたします。
この「作曲賞」入選を機に大きく成長した作曲家も多く、若手作曲家の登竜門として注目される中、昨年度の作曲賞より、広く若手作曲家の創作活動を奨励する目的をもって、「日本交響楽振興財団奨励賞」が設定されました。
“現代日本のオーケストラ音楽”演奏会には、その意義を認められ、日本財団・日本芸術文化振興会・朝日新聞文化財団・ロームミュージックファンデーションの各団体より助成をいただいております。こうした各方面からのご支援、ご協力に対して心より御礼申し上げるとともに、わが国オーケストラ音楽の発展のため、日本交響楽振興財団の活動に対し、一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本日はご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
財団法人 日本交響楽振興財団