3 調査研究報告書の構成
本調査研究報告書は、7章で構成し、[1]松山市におけるリサイクルの取り組みと課題、[2]全国のリサイクル先進事例、[3]松山市の地域特性とごみ処理・リサイクルの現況、[4]リサイクルに関する市民アンケート調査、[5]リサイクルシステムの代替案、[6]リサイクルシステムの検討・構築、[7]今後の取り組みに向けてをとりまとめた。
第1章 松山市におけるリサイクルの取り組みと課題
循環型社会を目指した国の法整備の流れと、愛媛県の循環型社会を目指した取り組みを紹介し、今後の目指すべき社会のあり方について整理した。その上で、松山市のリサイクルの取り組みと今後の課題を整理した。
第2章 全国のリサイクル先進事例(食用廃油と剪定枝)
食用廃油及び剪定枝のリサイクルについては、全国的にみても取り組んでいる自治体は少ないものの、リサイクル技術が確立されており、全国的には先進事例がみられる。これらの事例について調査し、それぞれのリサイクルシステムの特徴や課題を把握した。
第3章 松山市の地域特性とごみ処理・リサイクルの現況
食用廃油及び剪定枝のリサイクルシステムを構築するためには、背景となる地域特性や既存のごみ処理システムとの関連を踏まえることが重要であり、地域特性や既存のごみ処理及びリサイクルの現況について分析した。また、市内における食用廃油及び剪定枝のリサイクルに関する取り組み状況を把握した。これらの結果に基づいて、リサイクルシステムを構築する上での課題を整理した。
第4章 リサイクルに関する市民アンケート調査(食用廃油、剪定枝、古布)
リサイクルシステムの構築には、参加する市民の協力が不可欠である。そのため、一般市民に対して、食用廃油及び剪定枝の排出量や現状の処理方法、リサイクルシステムを構築した場合の参加・協力意向などについてアンケート調査を行った。なお、古布については、システムを排出実態のみを調査した。
第5章 リサイクルシステム代替案(食用廃油と剪定枝)
第1章から第3章までの結果に基づいて、食用廃油及び剪定枝の各々について、収集システムと処理システムについての代替案を提示した。
第6章 リサイクルシステム代替案の検討・構築(食用廃油と剪定枝)
第4章で提示したリサイクルシステム代替案について、松山市の地域特性、ごみ処理・リサイクルの現況、市民アンケート調査による排出実態及び参加・協力意向を考慮して、松山市に最も適したリサイクルシステムを構築した。
第7章 今後の取り組みに向けて
第6章で示したリサイクルシステムのうち、食用廃油については、PR・啓発効果が大きく実現可能性が高いため、モデル事業案を提示した。また、循環型社会の構築に向けて松山市が取り組まなければならない課題について整理した。