第4章 広域的情報システムのあり方
1 広域的行政サービスと地域連携のあり方
広域的な生活の展開、住民の満足度、広域的な情報ニーズの動向などこれまでの検討状況をふまえると、図表4-1に示したような広域コミュニティの創造、地域コミュニティの再生に向けた方向性がうかがえる。
図表 4-1 桑名・員弁デジタルコミュニティ(仮称)のイメージ
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広域課題としては、生活の広域化に伴う広域情報ニーズの増加、地域コミュニティの弱体化から、地域情報が分散し、新・旧両住民にとっても入手しづらくなってきているなどの課題が挙げられる。これらの課題解決に向け、高度情報基盤を活用して地域情報の提供、流通を促進していくことが望まれる。現状では、さまざまな主体が取り組んではいるものの、きめ細かい地域情報の不足、情報内容のばらつきなど利用者にとって使いにくい状況となっていることは否めない。
そこで、本調査では、三重県、桑名・員弁広域連合構成自治体、民間企業、NPO、市民団体などの提供する多様な地域情報を統合し、住民の使いやすい形で提供する「
広域ポータルサイト(※)」の構築、また、地域において情報発信、地域サービスの主体となる市民団体、NPOなどコミュニティ活動組織を育成、強化し、住民のニーズと地域の実体的なサービスとを結びつける「
コミュニティ・インキュベータ(※)」の形成を進め、両者が連動して桑名・員弁地域の地域コミュニティの再生と広域コミュニティの創造を図ることを基本目標としたい(図表4-2)。
図表 4-2 広域ポータルサイトとコミュニティ・インキュベータのイメージ
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