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(2) 調査結果
 
ア 団体の概要と会員の構成
[1] 設立時期(昭和61年以降の設立が約7割)
 1970年(昭和45年)以前に設立された市民団体が10.1%あるが、1986年(昭和61年)以降に設立されたものが全体の68.9%を占めている。特に、1996年(平成8年)以降は33.6%を占めており、歴史が浅い団体が多いことが特徴である。逆に、最近、市民団体の設立が活発化しており、市民活動が拡大しつつあるという見方もできる。静岡県全体と比べると、1970年(昭和45年)以前に設立された比率が7.5%低く、一方、1996年(平成8年)以降の比率が25.4%も高い。
 設立が古い団体は会員数が多く、新しい団体は会員数が小さい傾向がある。
図表3−5 市民団体の設立時期
注1:パーセンテージは有効回答率に対する値。以下同じ。
注2:調査時期が、藤枝市と静岡県に1年の差があるため、正確な比較はできない。
出典:藤枝市は「市民団体の活動実態把握に関するアンケート」(平成13年9月)、静岡県は「市民活動モデル調査報告書(静岡県)」(平成11年3月)。以下同じ。
 
[2] 現在の会員数(19人以下の小規模団体が多い)
 現在の会員数は、「〜19名」が44.1%と最も多く、この比率は静岡県全体よりも12.0%多い。会員数が多くなるにしたがって、「100〜199名」まで比率が低下するが、「200名〜」は13.6%となっている。団体設立から日が浅いことも影響していると考えられる。
図表3−6 会員数
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[3] 女性比率(女性の比率が高いが男性の参加も活発)
 会員の女性比率は、「90%以上」が37.0%と最も高い。ただし、静岡県全体よりも11.8%低い。また、「10%未満」が18.0%と2番目に高い値となっている。このように、性別に偏りが見られる団体が55.0%となっている。また、「〜19名」と「20〜49名」の団体は、特に女性比率が90%以上が多い。
図表3−7 女性比率
図表3−8 会員数別の女性比率
正会員合計 〜19名 20〜49名 50〜99名 100〜199名 200名〜 合計
10%未満 4 4 8 1 2 19
10〜20%未満 2 3 2 0 0 7
20〜30%未満 1 1 0 0 2 4
30〜40%未満 2 1 0 0 1 4
40〜50%未満 2 4 0 0 0 6
50〜60%未満 2 0 1 0 3 6
60〜70%未満 2 3 0 0 2 7
70〜80%未満 1 2 1 0 1 5
80〜90%未満 5 1 0 0 0 6
90%以上 17 12 1 4 2 36
合計 38 31 13 5 13 100

[4] 会員の主な職業(「主婦」が最も多く、次いで「勤労者」「自営業」の順)
 会員の主な職業は「主婦(家事専従者)」が56.5%と最も多い。静岡県全体においても、「ばらついている」(藤枝市調査ではこの選択肢を設けなかった)を除いて「主婦(家事専従者)」が最も多い。「自営業」、「勤労者(会社員)」が続き、「公務員」と「教職員」が主な会員となっている市民団体は、それぞれ2団体、1団体であった。また、団体の規模の差による違いは特に見られない。
図表3−9 会員の主な職業
 
[5] 会員の平均年齢(「50代」と「60代」が活動の主役)
 会員の平均年齢は、「ばらついている」を除き、静岡県全体と同様に、「50代」、「60代」、「40代」の順となっている。「10代」、「20代」、「30代」の合計は「70代以上」よりも少なくなっている。団体規模別に見ると、40代は「200名」以上の大規模な団体が多くみられ、70代は「19名以下」の小規模の団体が多い。
図表3−10 会員の平均年齢
図表3−11 会員数別の会員の平均年齢
  〜19名 20〜49名 50〜99名 100〜199名 200名〜 合計
10代 2 0 0 0 1 3
20代 1 1 0 0 0 2
30代 4 0 2 0 0 6
40代 13 2 2 0 6 23
50代 14 11 4 2 4 35
60代 9 12 4 3 2 30
70代以上 6 4 1 0 1 12
合計 49 30 13 5 14 111








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