4 集落経営型グリーンツーリズム
農山村部の集落に、空き家などを利用して集落のゲストハウスをつくる。すなわち、集落の人たちが共同経営する宿泊施設、レストラン、共同浴場などの施設である。これによって集落ごとにふるさと市民との交流施設を持つと同時に、農村体験型観光を受け入れる拠点をつくる。グリーンツーリズムは、都市住民の目を介して農村地域の住民が地域の豊かさ、確かさを再確認する機会にもつながるものであり、ふるさと鹿角をつくるためにも有効な手段になるものと思われる。
ふるさと市民との交流施設という趣旨から、帰省者の多い盆暮れには、観光客ではなく帰省者を受け入れる。また観光のオフシーズンには、学校のお泊り会や総合的学習の場として、子供たちが地域のお年寄りたちの知恵を学ぶ場として活用する。
(1) 地域体験メニューの作成
地域の人材、伝統、資源などを使って子供たちに何を教えられるか、体験を望む観光客に何を提供できるかを示すメニューを集落ごとに作る。
(2) 集落ゲストハウス整備事業
各集落に空き家などを利用して集落のゲストハウスをつくる。すなわち、宿泊施設、レストラン、共同浴場などを整備する。
(3) 運営組織の設立
ゲストハウスは集落の人たちが共同経営する。そのため農事組合法人などの運営組織を設立する。