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(3) ノッチワイヤ式および金網式
 2・113図に示すような構造であり、掃除は内部のエレメントを取外し、洗い油の中へ浸したあと、圧縮空気を吹き付けて行う。この時、本体底部に付着した不純物も清掃することが必要である。大形機関では複式となっており、ブローオフなども行い、運転中でも一定の時間使用したら切換えて清掃することが大切である。エレメントを取外し、清掃後の組立てはOリングなどの消耗品は交換する。長時間の使用はゴムが変質し伸びてしまい、油もれを生じる恐れがある。
7) 油水分離器
噴孔の小さい燃料弁を使用する直接噴射式の機関は、燃料中に含まれるゴミや水分などの不純物を嫌うため、機関据付け配管工事を行う時には油水分離器を沈澱槽の後へ取付ける事が望ましい。構造は2・114図の通りであり、内部に特殊なエレメントが入っており、燃料油が通過する時に水分やゴミなどの不純物を遮断し底部へ沈澱させるようになっており、下部に堆積する不純物は時々コックを開き排出する。油水分離器は大形の排出コックを設けた一種の燃料フィルタであり、内部のエレメントは、一定期間使用すると効果が低下するので定められた時間で交換する必要がある。又少なくとも一日に1回は沈澱槽同様にドレンプラグ又はコックを開き不純物を排出しなければならない。
2・113図 金網式コシ器
2・114図 油水分離器
  なお、使用燃料油中に含まれる水分や不純物などの多い粗悪燃料を使用することが当初から判明している大形機関においては2・115図に示すような遠心式油水分離器(ピューリファイヤ)などの併用を検討する必要がある。
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2・115図 清浄機の回転体








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