[4] フライウェイトアセンブリ(3・19図)
フライウェイト内に異物が入ると、フライウェイトが円滑に作動しないことがありますので、フライウェイトがスムーズに動くことを確認する。
また、充分に洗浄を行うこと。
<注記>
フライウェイトのディスク穴とパイロットバルブの嵌込みがスムーズであることを確認して下さい。
もし、当傷・カエリ等がある場合は修正する。
3・19図 フライウエイトアッセンブリ
[5] パワーピストン、ガイドレバー及びターミナルアーム(3・20図)
ガバナ出力の伝達部であるターミナルアームのピン孔およびピンが摩耗しているもの及び、パワーピストンの内径摺動面が摩耗している場合はそれぞれ交換する。
また、スピードコントロールシャフトの曲り及びシャフト支持部に摩耗が認められるものは交換する。
[6] レギュレーティングバルブ(3・21図)
ピストンが円滑に摺動することを確認して下さい。もし、引っかかりや摩耗が大きい場合は修正または交換する。
[7] その他の部品
各部品の亀裂、損傷、ネジ部に異状等が認められるもの及び発錆の有無を確認し、不良の場合は修正または交換する。
Oリング、ガスケット等消耗品は再使用せず必ず交換する。
各種スプリングの折損、ヘタリ、発錆の有無を点検し不良の場合は交換する。
3・20図 出力伝達部
3・21図 レギュレーティングバルブ
2.8 始動装置
1) 電気始動装置
(1) スターティングモータ、オルタネータ、バッテリの点検、整備
3・13表 電気始動装置の点検、整備による。
3・13表 電気始動装置の点検、整備
(スターティングモータ、オルタネータ、バッテリ)
点 検 計 測 内 容 |
整 備 内 容 |
(1) スターティングモータ |
  |
[1] ブラシの欠損、摩耗、作動状況 |
清掃、不良のものは交換 |
[2] ピ二オン (歯車) の摩耗、損傷状況 |
修正または交換 |
[3] シフトリングおよびシフトレバーのローラの摩耗損傷 |
交換 |
(6) オルタネータ |
  |
[1] ブラシ接触面の荒れ状況 |
サンドペーパで修正または交換 |
[2] ロータコイルの抵抗測定とアーステスト |
導通あればロータ交換 |
[3] ステータコイルの導通テスト、アーステスト |
導通あれば交換 |
[4] トランジスタレギュレータの調整電圧不良 |
交換 |
[5] ダイオード導通テスト |
ダイオード不良は交換 |
(3) バッテリ |
  |
[1] 外観検査 (ケースの亀裂、破損) |
交換 |
[2] 保持具、端子の錆、腐食、破損 |
清掃 (ワイヤブラシ等で) または交換 |
[3] 注液口せんの亀裂、通気孔のつまり |
交換、清掃 |
注 外部洗浄 : 水または温湯を流しながらブラシで洗浄、後は水分を完全に除去し、電線接続した後にグリスを薄く塗る |
  |
2) 空気始動装置
(1) 始動弁、分配弁、空気槽、充気弁の点検、整備
3・14表 空気始動装置の点検、整備による。
3・14表 空気始動装置の点検、整備
(始動弁、分配弁、空気槽、充気弁)
点 検 計 測 内 容 |
整 備 内 容 |
(1) 始動弁 |
  |
[1] 弁および弁座部に当り損傷がないか点検 |
すり合わせまたは交換 |
[2] 弁ばねに傷、へたりがないか点検 |
交換 |
[3] 弁軸頭部のカーボン付着状況 |
カーボンを清掃 |
[4] パッキン、Oリング損傷点検 |
交換 |
(2) 分配弁 |
  |
[1] 弁本体および摺動部の損傷、摩耗 |
すり合わせ修正または交換 |
[2] 軸受 (メタル) の摩耗、焼付き、損傷 |
軸受交換 |
(3) 空気槽 (空気だめ) |
  |
[1] 本体内のドレン、錆および腐食の状況 |
内部清掃 (洗浄)、錆取り |
[2] 各弁、弁座部の当り損傷 |
すり合わせ修正または交換 |
[3] ドレン抜き管に目詰りがないか |
清掃 |
[4] 圧力計の指針の状況 |
交換 |
(4) 充気弁 |
  |
[1] 弁および弁座部の当り損傷 |
すり合わせ修正または交換 |
[2] 弁および弁座部のカーボン付着 |
清掃 |
[3] 冷却水ジャケット内部のスケール付着 |
清掃 |