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(2) 吸排気弁シートの修理要領
 シートグラインダを使用して、シート部を修理する場合は次の要領で行う。
[1] シートグラインダでシート面の荒れを修理する。(3・4図参照)

吸気弁シート修理砥石 角度30℃又は45℃
排気弁シート修理砥石 シート角度に合わせて選択

[2] 弁シートの幅が拡大するのでシート面を角度70°のグラインダで研削し、つぎに角度15°のグラインダでシート面幅を基準寸法に仕上げる。
 修理を要するものは必ず弁と弁案内の嵌合スキマを計測し、使用限度寸法を超えるものは、弁、または弁案内を交換後、弁シート部の修理を行なうこと。(3・5図、3・6図を参照)
[3] バルブコンパウンドをオイルで練り、弁摺合わせを行う。
[4] 最終にオイルのみで摺合わせ仕上げる。
[5] 弁シート修理後、弁およびシリンダヘッドを軽油等で入念に洗浄して、バルブコンパウンドまたは砥石粉が残らないようにする。
3.4図 弁シートの修正要領
3・5図 弁ステムの外径計測
3・6図 弁案内内径計測
(3) シリンダヘッドボルト締付け要領
 ヘッドボルトなど数本のボルトが使用されている部品を締付ける際には、各ボルトに平均した締付力を与える必要がある。このため締付け順序が、メーカによって指示されているが、ヘッドの場合、対角線状に中央から外側に向かって徐々に締付けることが重要である。この締付け順序の一例を3・7図に示す。
3・7図 シリンダヘッド締付け順序








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