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第1部 発言内容
1.報告要約(Summary)
「日米同盟:ガイドラインを超えて」
 
 現在米国においては、大統領選挙の争点の1つとして外交政策が活発に議論されるようになってきている。米国内での日米関係に対する5つのアプローチを紹介した上で、講師自身が考える今後の日米関係のあり方について言及する。
 
"The US-Japan Alliance: Beyond the Guidelines"
 
 In the recent presidential election campaign, an active debate took place on US diplomatic policy. In this seminar, five approaches advanced within the US on the US-Japan relationship were introduced, along with the lecturer's own recommendations on fostering the alliance in the future.
 
竹中(司会)
 雨の中をお集まりいただきましてありがとうございます。本日はマイク・モチヅキさんから貴重なお話をお聞きすることになっておりますが、その前に東京財団の活動についてご報告させていただきます。東京財団研究事業部では「政策研究シリーズ」という出版物を出し始め、既に4冊が出版されましたが、皆様にもっと知っていただくため、6月27日に出版記念会を開催いたします。ご案内を出させていただきますので、ぜひお時間の許す限りでご出席をお願いしたいと思います。サミットの2日前の7月19日には、今回のサミットにおいてITが非常に大きなテーマになるということも踏まえ、孫正義さんを中心とし、海外からも人を招いてITに関する国際会議を開催します。参加者はインターネットの最前線を行く方々で、海外からはシスコシステムズのチェンバースさん、ヤフーのヤンさん、アマゾンコムのベゾスさん、日本は孫さん、楽天の三木谷さん、ネオテニーの伊藤穣一さんも含まれております。そのほかにも、朝鮮半島に関して7月の初旬に吉さんに政策ブリーフィングを、中旬には静岡県立大学の伊豆見先生に政策提言をしていただくことになっておりますので、ぜひ参加していただきたいと思います。
 それではお待たせいたしました。改めて紹介の必要はないかとも思いますが、現在ジョージ・ワシントン大学の准教授でいらっしゃいますマイク・モチヅキさんをご紹介させていただきたいと思います。個人的な話ですが、ちょうどマイクがハーバードで博士号を取られた直後ぐらいに私もハーバードで研究をする機会があったのですが、たまたま部屋が隣で、そのころからお付き合いがあります。当時われわれはまだ20代から30代にかかるころだったと思いますが、マイク・モチヅキさんは皆様よくご承知のようにその後さまざまな分野で活躍をされております。ランド研究所、南カリフォルニア大学、イェール大学、直前はブルッキングスの主任研究員として日本の安全保障についてさまざまな発言をされ、影響力をもってこられたことは、皆様よくご存じの通りだと思います。
 本日は英語でお話をいただくことになっておりますので、逐次通訳で45分ぐらいをめどにお話をいただいて、その後皆様とディスカッションしていただきたいと思います。それではマイク・モチヅキさん、よろしくお願いいたします。








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