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サイン

 

たとえば車いす対応のトイレが設置してある建物でも、外部向けにその表示がないためにトイレがあることがわからないという例があります。このビル入り口にある看板には、多様なハンディその他に対応した設備があることを図記号で表示してあります。

「そもそもトイレにたどりつけない」という問題を抱えた人に少しでもわかりやすくと考えました。

 

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便器の座面高さ・背もたれ

 

「障害者トイレ」では車いす利用者への配慮として、通常よりも座面が5センチ高い「車いす用大便器」が多く採用されてきました。これは、車いすから便器に乗り移るときの動作のしやすさを重視したものです。しかし座面が高いことで着地安定性がそこなわれる面もあります。このトイレでは床に着地する安定性を優先させ、座面を40センチとしました。床に足が安定的に着地することにより両上肢もしくは片手を手すりから離すことができ、他の作業がしやすくなるメリットもあります。また背もたれを設けたことにより、さらに座位が安定します。

 

 

 

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