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c. 東海大学海洋科学博物館/岡有作

 

こんにちは。東海大学海洋科学博物館の岡と申します。私どもの館は1970年5月に開館しましたので、もう30年をちょっと超えたところでございます。その当時の博物館ですから、体験学習などに、建物、組織としては十分な対応ができていません。

この建物が海洋科学博物館(スライド1)ですが、1階、2階が展示室、3階が研究室という形になっています。こういう建物なりの使い方をいろいろ私たちも工夫しています。これは屋外にも、例えば津波の実験水槽、波浪の実験水槽、そういった展示物もあって、今、見学しているところが映っています。

これは、私どもの博物館は静岡県の清水市にあります。この航空写真(スライド2)に写っているのは、三保半島、羽衣の松で有名なところですが、ここが半島の先端になります。ずっとこれを曲がって、同じような形にもう2つ突き出ています。それで3つの穂、ということで三保という名前がついている場所です。

今、1枚目の写真(スライド1)で見ていただいた建物がここです。これは東海大学が運営していまして、ここには自然史博物館、この隣に人体科学博物館があります。この写真では、もうないんですけれども、航空宇宙博物館も28年ぐらい前につくって、それがエアードーム構造の建物だったものですから、当時としては建物として認められなかったということもあって、5年ほどで閉館してしまいました。そういうように本学の博物館などがあつまっている場所です。

この写真(スライド2)で見ますと、こちら側が清水港ですね。清水港は重要港湾になっていますので、外国航路の本船も随分たくさん出入りする港です。この向こう側に見えているのが駿河湾という海ですが、富士山が日本で一番高い山、そのすぐ近くで、日本で一番深い湾がここにあります。湾の口のあたりで2,450メートルですから、6,300メートルぐらいの落差のある場所です。そういうことはあまり話題にならないのですが、深いということもあって、その海は生物の非常に豊かな場所です。黒潮の影響で暖流が、それから、その下に親潮の影響の寒流が入ってきているということで、魚類だけでも1,200種類近くが報告されています。博物館の展示もそれを反映した内容になっています。

 

 

 

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