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スライド15

 

「水の上を歩く」そんな気分に浸れるのが、カヤックの魅力のひとつかもしれません。船の科学館が開催する「シーカヤック体験教室」では、カヌーやカヤックの乗船が始めての方でも安心して乗れるように、パドルの使い方や操船方法など、初歩から体験していただけます。

カヤックを自由に操るためには、まず船をまっすぐに進めることが必要です。左右交互にパドルを漕ぐわけですから、まっすぐに進むことは簡単に思えますが、実は最初のうち、これが思いのほか苦労してしまいます。左右のブレードが水に入った時の角度や位置、それに左右の力の入れ方などによって、船の進みかたが違ってきます。

では、まず基本となるパドルの持ち方から始めましょう。

 

グリップ

 

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右利きの人の場合、腕を前方に伸ばしたとき右側のブレードが地面に対して垂直になるようににぎります。

 

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パドルは、順手でにぎります。右手はしっかりと握り、左手はシャフトが手の中で回る程度にかるく握ります。

 

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シャフトの中心部を頭の上に置いたとき、ひじの角度が直角になる位置がグリップの位置となります。

 

グリップがしっかりできたら、パドルを使ってストロークの練習です。

肩の力を抜いて、手先だけでなく上体のツイストを使ってストロークしましょう。

 

フォワードストローク

 

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*写真中央の状態のとき、引き手(下側の手)でシャフトを引くのと同時に、押し手(上側の手)でシャフトを押し出すと、力強いストロークができ、疲れも少なくてすみます。

 

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ブレードでしっかりと水をキャッチし、できるだけ後ろまでパドルを引きます。

 

ブレーキング

ブレードを左右交互に、すばやく後ろから前に短く入れることでブレーキがかかります。

グリップとストロークを覚えたら、いよいよ乗艇です。しかし、はやる気拷ちを抑えて慎重に乗り込みましょう。けして難しくはありませんが、気を抜くと沈する危険性が大です!!

 

乗艇

 

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パドルをカヤックの上に乗せ、体重をかけて安定させます。

 

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パドルに体重をあずけながら、足から艇に乗り込みます。

 

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乗り込んだら、両ひざを広げてつっぱるような感じで艇を固定します。

 

 

 

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