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<討論会「ミュージアムスクールはできるか?」>

 

4. イントロダクション/濱田隆士(放送大学教授)

 

東京大学名誉教授。専門は地球科学、古生物学、地球環境変遷史(理学博士)。平成12年7月に開館した福井県立恐竜博物館の館長。日本地質学研究奨励賞、日本古生物学会学術賞受賞。著書に「日本列島のおいたち」、「地球科学への招待」など。

 

皆さんこんにちは。総合プロデュースという大げさなことではございませんけれども、今回のこと、前回1、2回を含めまして、こういう集まりのお手伝いをさせていただきましたので、日本科学協会の立場も含めまして、そして、専門としては、私は放送大学の地球環境についての講義を受け持っているものですから、日本としては水を切り離して考えることはできませんし、地球環境と言えばグローバルにも水惑星ということもありまして、こういう立場に立ちました。

ところで、資料3をごらんいただきますと、そこに、きょう、私がイントロダクションとして10分という制限の中ですけれども、皆さんにご理解いただきたいと思うアイテムだけが出ております。一つずつをこれを取り上げましてもそれぞれ1時間ずつ話ができることは当然ですけれども、ここではそういう目的ではありませんで、仮に時間がなくても、議論に話題がのる機会がなくても、お持ち帰りいただいて、よく吟味していただけるように考えたつもりです。A、B、C、D、Eという5つの局面がきょうのテーマであります「ミュージアムスクールはできるか?」というこれを、「?」がつけてありますけれども、テーマの関連として、その中心本題は、総合的な学習の時間という新しい環境ができたので、それがどう実現に向かえるという、それを見てみました。世の中では、例えば新聞社とかいろんなところでは話題になっても、こういう局面を分けることなく話を進めますので、話している次第が先生が考えていることなど、子供の立場から言っているのか、社会から言っているのか、あるいは文部省の意向をどこまで勘案して言っているのかという、そういう分解能があまりよくない話が普通されます。

そこで、あえて制度絡みと、それから、いわゆる教育学の立場からいいますと、インフォーマルラーニングという非制度的な、博物館を含めてですけれども、学校教育以外のところというのは一体どういう環境があるとか、あるいは実行にまつわるときに教師の問題、学芸員の問題、それから、社会の問題、お父さん、お母さんの問題等があります。

 

 

 

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