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【村橋】 ごく簡単にお話をしたいと思います。結局どこか手を挙げて、つまり、この場合ですと、区役所の職員と、それから、つまり、私が学生を誘ったわけなんですね。1年間イギリスへ行ってきた後、話しかけられたものですから、イギリスのようなまちづくりをしたいと私は思ったわけなんですね。それは市民と一緒にやること、大学もやる以外にないというふうに考えまして、そうしますと、初めは区役所の職員が3カ年計画の中に入れてしまったわけなんです。そこで始めた。その前は、職員がまず統計データだけではわからないから町を歩こうよといって、そこから、ほんのわずかな市民を集めて、今度は学生にということできたわけなんですね。初めはたった3人の学生です。今でも20人ぐらいしか中心的な学生はいません。だけども、私のゼミの学生のほかに授業の学生や1、2年生や、それから、国大の学生や関東の学生さんが私たちのところに、慶應の学生さんも何人か集まってきまして、そういうグループで大体夜、会議をやるんですね。

今、考えていますのは、私が6年半後に定年になりますので、市民に集まってもらって、大学でない、つまり、ノンプロフィットの場所を用意して、掘っ立て小屋でいいんですね、商店街の一角につくればいいじゃないですか。そうしたら主婦も来れるし、学生も来れるし、年間どのぐらいかかって、そういうふうにして、そして、商店街も意見を言いますから、買い物も奥さん方はやって帰れますよね。そういうものをやったら商店街も栄える、子供の教育にもいい、学生の教育にもいい、そういうことをやりながらやったらどうか。現代の責任体制はすべて、つまり、大学の、極端にいいますと私が責任をとっている。だけれども、それは学生と市民が今、集めていまして、今、秋の行事の真っ最中で、11月で行事がほぼ終わるんですが、学園祭と、それから、横浜国大の商店街との連携行事は終わるんですが、そのときにお父さん、お母さん方に来てもらうわけなんです、子供たちが、先ほど言ったように発表しますので。そのときにそのお母さん、お父さん方に入ってもらっちゃおうかと思うんですね。3分の1入ってもらえれば、学生とお父さん、お母さんで連携が始まります。そういうことをやっていってどんどん膨らませていけば、周りには専門家や博物館がありますからできるということになるかと思います。

金沢のこの博物館というのは、金沢文庫というのがありまして、地域にものすごく開かれた行事をやっています。小学生の会員だとか、普通の会員だとか、まちづくりの会員が土日は案内をするだとか、ですから、学生は非常に忙しいです。小学校の要望には応じ切れません。学生は自分の研究のためにやっているのであって、学校のためのお手伝いではないということは学校にお断りした上でやっているということです。時間が大分オーバーしましたね。そんなようなことをやっています。

 

 

 

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