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3. 「地域の再生を目指した水辺の活用」/村橋克彦(横浜市立大学経済研究所教授)

 

専門は市民まちづくり政策、コミュニティ政策。市民がまちを考えてゆく場合に、大地のでこぼこ(自然の景観と構造)を考慮してゆくべきことを提唱。市民のまちづくり活動のさまざまな方法を検討。著作に「コミュニティ・ネットワーキングとパートナーシップ−地域の経済社会形成とNPO」(編著)、横浜市立大学経済研究所2001年など。

 

私は、横浜市の一番南にありますけれども、金沢区というところで研究と学生の教育をやっています。自分の専門がコミュニティ研究という、地域社会を考えるという、そういうテーマに置いているものですから、初め環境から入りながら、地域の方々とおつき合いを始めているというのが現状なんです。

私は、大学をそのまま通常の大学の活動にしていくというのは、大体おもしろくないというふうに考えていまして、大学とその地域の中の小学校や中学校、あるいは博物館、それからその他の大学、そういうものを結びつけて、地域の一つの資源というものがありましたら、その資源を結びつけるのが、実際は資源と名前をつけるのは人間ですから、資源を資源として発見した人間が連携をしていって、そして一つの地域社会を考えていくという、そういう構造を考えてみたいというふうに思っているんです。

それで、今日、「地域の再生を目指した水辺の活用」というテーマを出させていただきましたけれども、一応、3つに分けていますが、一番目を大きなテーマとしてお話をして、2番目、3番目をつけ加えをして、最後に整理をしてみたいというふうに思っています。

初めに、この横浜市金沢区というところについて紹介をしてみたいと思います。よろしくお願いします。

 

(スライド1)

この図というのは、私たちが今まで行ってきた10年間ぐらいの活動をちょっと示したもので、実際には見えないですから、あっ、こんなことをやっていったんだなということだけわかっていただければありがたいと思います。横浜市のほうの動きと市民側の動きと、その間を、キャッツ(KYATS)と私たちは言っているんですが、横浜金沢地域総合研究集団という、その集団がつなぎながら、行政と市民、そして企業、大学をつないでいこうということをやってきました。

 

 

 

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