大体平均して1日2リットルぐらいの出入りがあると。
このことだけを子供たちに与えても、これは普通の教科書と同じで、全くおもしろくないですね。だけれども、これから例えばお話しするように、まずは「君たちの体に水がどれぐらい入るか知っている?」。これは知識だけですけれども、先生によっては何%と言われるでしょう。このときに、先生たちがどこまでの基礎知識で、それを話すかということで変わってくるのは、例えば科学という中には、バイオマスという言葉があることをご存じですね。生物量。これは乾燥重量で出すんですよね。水は不要のものと。そういう理解で、ある議論が進むという重要なポイントを水を除いてあるんですね。つまり、水は、それほど普遍的なんです。水を取ってしまわないと、水増しの量ではしょうがない。商売は別ですよ。水の入ったものをかけて、重く売るというのは…。あまりいけないですね、こういうことを言うと。でも、そういうふうに科学的にはウェットではかるか、ドライではかるかということ。そういうもののはかり方、これも視点の1つです。
日常生活は、ウェットで普通は考えます。そうすると、君はウェットなんだと。感情的なウェットではないんですけれどもね。そういう中でも、ウェット。で、どのぐらいウェットかというと、僕はよく水資源が足りなくなったら、君たちを集めて、雑巾みたいに絞っちゃうと出るよと。「君、体重、どのぐらい」「何キロ」「それの大体60%は、最低でも出る」と。ドライヤーにかければ、もっと出ますよね。七十数%が水なんです。その水は大きくなって、多少は飲み過ぎて、ビール腹になっても大して変わらない。基本的には変わらない。で、人間は一生にどのぐらいの水を飲んで、当然出すわけですから、計算します。皆さんも、どうぞご自由に自分の食生活の中から割り出してみてください。1年間にどのぐらいと。そして、一生、一生というのは、女性のほうが少し長生きするから、水をたくさん使っておられるかもしれませんけれども、使っているんじゃなくて、体の中を水が流れてしまっているという感覚。これを子供にどうやって理解させるか。これはおもしろいですよ。夏休みの短い時間にも言うと、もう帰るころには、水が通っているとか、ちょっと余計な…。つまりタイムスケールというのがわからない話ですから、今日の話でも、見えない部分ですから、その見えないところを知恵と体験の中から覚ってもらうと。