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リスクはあるかもしれませんが、何らかのリスクを抱えて皆さんビジネスをやっているわけです。そのリスクをどう読み取って、ビジネスモデルに反映するかという部分で、まだまだ改善の余地はあると思います。官庁側にもあるし、ビジネスをする側にも。

それから、電力やガス、その他が協力して何かをしたらという話は、正直に言いますと、あまり官庁をあてにしないで、どんどんやっていけばいいのではないかと思います。例えば、ガス会社の社長さんや、そういうビジネスをしている方と、話し合ってやってしまえばいいんじゃないかと思います。たきつける人、それをオーガナイズする人が、ある意味ではいないのかもしれません。ビジネスモデルは、もっと皆でやれば、余地はいろいろあるという気がします。

けれども、ビジネスモデルが一つではいけない。「これが成功した」となると、皆さんそこへ行ってしまう。こういうところが問題かもしれません。そうではなく、ビジネスモデルにはいろいろな形がありうるのだから、創意工夫をしながら、皆でトライをしていく必要があるのではないか。

例えば、ASPで危倶をしているのはそこです。ASPがおもしろそうだといろいろ騒がれて、盛り上がってきていますが、同じようなビジネスモデルしか考えていない。言葉を換えて言うと、アメリカで成功したビジネスモデルを持ってくればいい、そんなアプローチです。そうではなくて、自分はこうしたいというのが、いろいろなモデルで出てきていいはずです。これは、企業のプランナーの責任なのでしょうか。イメージが貧困というか、そういうところに考えがいかないのか。そんなきらいがあります。

 

司会 どうもありがとうございました。それではお時間になりましたので、ここでお開きにさせていただきたいと思います。長い時間お話しいただきましてありがとうございました。(拍手)

 

緒方 ありがとうございました。

 

[文責事務局]

 

 

 

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